エッフェル塔 創造者の愛のレビュー・感想・評価
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エッフェル塔に秘められた恋
エッフェル塔の建設者であるギュスターヴ・エッフェル。その彼が、エッフェル塔を計画している時に、昔の恋人アドリエンヌと偶然、再会する。しかも、エッフェルの友人の妻として。
ギュスターヴの表情から察すると、いい別れでなかったことは明白。
エッフェル塔建設への情熱を描きながら、ギュスターヴとアドリエンヌの過去の経緯がインサートされる。回想シーンは、胸がキュンキュンするようなエピソードがいっぱいで、この恋が成就しなかったら引きずるのは当然。
ギュスターヴは別の女性と結婚をして、5人も子供を作っているから、過去の恋をこじらせたわけじゃない。
この作品、一度想った女性をあきらめる事ができない男の心中をうまく物語に投影している。エッフェル塔の形が、何かに似ているというのは、こじつけだとしてもすごくロマンチック。
新しい建築物へのアレルギーは、いつの時代でも同じ。当時のパリでは、期待よりも不安と嫌悪が大きく、相当な反対運動が起きていた。歴史的な背景もしっかり描かれているし、エッフェル塔建設のために開発された新工法も映像で確認ができる。
歴史好きでロマンス好きな自分にピッタリの作品でございました。
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