「主役のAriellaが切ない」ホワイトバード はじまりのワンダー baystarsMattsuさんの映画レビュー(感想・評価)
主役のAriellaが切ない
ANAの国際線で提供されていたので見ました。ワンダーのサイドストーリー、続編ということでも面白いですが、単純にこの話だけで充分に満喫できます。
たまたまフランス滞在中だったこともあって、本当によくビシー政権下のフランスが表現されていましたし、その中での悲恋、そしてそのストーリーの深さと美しさ、破綻のない時代考証など素晴らしかった。中でも主役のAriella Glaser(英国出身)と相手役のOrlando Schwerdt(豪州出身)が実質初主演と思えないとんでもない演技力、そして可愛さに本当にキュンとした。これは自作も楽しみな二人。最初は普通の陽キャグループの一人と超陰キャだったのに・・・。
果たして自分はこのサラ(ジュリアンの祖母)が最後に高らかに演説したような、「Vive L’Humanité」(日本語だと人類万歳かもしれないけど、フランス語のニュアンス的には「一人一人の人生こそが一番大事」という意味のはず。)と堂々とした人生なのかは、猛省しました。でもできないけど・・・。
もちろん、この映画の狙いの本音はロシアのウクライナ侵攻やイスラエルの暴走などを痛烈に批判しているのはよくわかりますし、その主張のいやらしさは全然ないのが心地よい。
コメントする