ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコのレビュー・感想・評価
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愛と繊細さと奇想天外さのバランスが秀逸
もしウェインの名を知らなくとも、彼が描いた猫たちには多くの人が触れたことがあるかもしれない。猫といえばウェイン。時代の激変期たる20世紀初頭、彼のイラストはイギリス社会に大きな猫ブームを巻き起こした。もちろん本作における猫たちも格別に可愛らしいが、しかしこの画家が不器用ながら懸命に愛を温める姿は、輪をかけて観る者を優しく惹き込んでやまない。変わり者の異能者を演じれば右に出る者がいないカンバーバッチが、温もりや喜びに加えて悲しみや傷つき易さやひたむきささえ滲ませながら、階級の垣根を超えた愛がいかに主人公の人生に潤いと輝きをもたらしたかを繊細に伝える。同じモチーフを生涯描きつつ、精神の不調や老いも相まって、その画調が奇想天外に変遷を遂げていく過程にも目を見張るものがある。この特殊な愛の物語において、常に遊び心を散りばめ、登場人物の心象を丁寧に構築した若き監督ウィル・シャープの手腕を称賛したい。
Biopic on Seldom Mentioned, Influential Artist
Louis Wain has a pleasantly misleading title, it's not about one of Tesla or Edison's scientific contemporaries, but rather that of one of their generation's eccentrist artists. Credited with creating psychedelic art before psychedelia, his charicatures of walking and talking cats perhaps instilled the creature's status in human life. Cumberbatch shows once again his affinity for singular roles.
つらい
世界は美しさで満ちている
猫のいる美しい世界
スマホやタブレットが普及して、倍速視聴が普通になった・・
・・なった結果?
この映画のスピード感と展開の速さ(遅さ)は、ちょっとウムムてなっちゃう。
時系列でスクリプトを組み立てた方が良い時と・・
バラバラにするなり?結末を頭に乗せたり(タランティーノ風?に)する方が、イマドキなのでは無いだろうか?
素敵なお話しなんだろうけど?こちら側のスマホ病?タブレット病?サブスク病?のせいで、ひょっとしたら、魅力半減したかも・・。
湖水地方を救ったミスポター。
猫にペットとしての市民権?を間接的に?直接的に?与えたルイスウェイン。
デートで見る度】☆④
オススメ度】☆③
☆はDVD100円レンタル水準で・・。
芸術家てのは、最初にその才覚に気付いた、いわゆる『手を差し伸べてくれた人物』が、善人か?悪人か?で、その人生が大きく変わるんよなぁ・・。
微笑ましい>悲しくて切ない
迷い込んだ猫と絵に慈しむ愛を感じた作品
ぐうたらの母や妹たち
イギリスの上流階級生まれのルイスは父が早くに亡くなったため、母や妹たちのためにイラストレーターとして働くようになった。そして、妹の家庭教師だったエミリーと身分が違うし年上だと反対されたが、強引に結婚した。しかしエミリーは、しばらくして末期の乳ガンだと宣告されてしまった。そんな雨の日、エミリーは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ飼い始め、ルイスはエミリーのために子猫の絵を描き始めた。そして・・・という実話に基づくルイス・ウェインの家族の話。
当時は身分の違いでの結婚は世間が許さなかったのだろうと思った。しかし、父が亡くなって、生活のためにルイスが働くのはわかるが、母や妹たちは何をしていたのだろう?結婚もせず仕事をしてた様にも見えず、文句言ってただけのぐうたらの様にしか見えなかった。
ルイスは再婚もせずエミリーとエミリーの愛した猫の絵を描いて一生を終えた様だが、それはそれで幸せだったのかもしれない。
ルイス役のカンバーバッチは良かった。
蝙蝠
映像とカンバーバッチ
猫の瞳に映る世界
全く楽しそうじゃない若草物語
妻をなくした後、心を病みながらも絵を描き続けたネコのイラストで有名なルイス・ウェインの生涯を描いた話。
まず、ルイス・ウェインの家は元々上流貴族だったけれど、雇っている家庭教師を嫁に貰ったことで評判がガタ落ちして、本人だけじゃなく妹達の結婚にまで障害が生じるイギリスの貴族社会が恐ろしい。
だから、一般的に蔑まれていたネコが人間と同じように二足歩行して家族を持って生活している絵は、階級の低い者や世間から爪弾きにされてる人でも普通に生活があって私たちと同じように暮らしてるって伝えたかったのかなと思った。まぁあんな精神状態ではそこまで考えてないだろうけど(笑)
家族の中で男はルイス・ウェインただ1人で、女性が家族の生計を立てれるような時代じゃないから自ずとプレッシャーがルイス1人にのしかかってくる状況で、奥さんも早死なんてそりゃ心病むわ。途中、統合失調症の妹のケアのために家族で暮らすシーンがあって、ルイス以外全員女性だからほぼ『若草物語』っぽいのだが全く楽しそうじゃない。
場所はアメリカと違えど『若草物語』の作者ルイザ・メイ・オルコットも作者自身の生活は結構厳しかったように、同時"男性不在"で生きていくとはどういうことかを現実的に見せられた気がする。
あとは、あんなに作品は売れてるのに版権を自分で持ってなくて家は貧乏だったり、生きるのが不器用な感じが、めっちゃ猫っぽいと思った。犬と比べると、愛情表現も乏しいしフラっと出て行っちゃってそれっきりどこかでのたれ死んじゃいそうな危うさが猫にはあると思うのよね。さらに犬って人に対してカーストつけやがるじゃん?そこなんか貴族社会っぽいよね(笑)これは全て動物嫌いな私の偏見ですが。
サイケデリックだった
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