「山本直樹ワールドを最大限に表現」ビリーバーズ Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
山本直樹ワールドを最大限に表現
山本直樹ワールドを完全に映画化するのは無理(そんなことをしたら映画ではなくなる)だが、映画にできる最大限まで表現した作品だと思う。他にも映画化された作品はあったが、彼の作品が好きな人にはとても満足できるものではなかった。親しみがあるようでいて空想的な設定のなかでセックスを愉しみながら、どこかその滑稽さも描く山本直樹作品の空虚な感じがよく出ている。マンガのヒロインの身体は実写映画になると生々しくなるが、それでも山本作品のヒロインの陶然とした表情をうまく表現している北村優衣の演技が素晴らしい。山本作品によくいるお邪魔虫のようなウザいキャラの議長役の俳優も上手い。
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