「人間の本能むき出しの無人島生活のなれの果て」ビリーバーズ さくらんさんの映画レビュー(感想・評価)
人間の本能むき出しの無人島生活のなれの果て
人間の三大欲求は無人島という極限状態において、
何を一番欲するものなのかという人体実験の過程を見せられた気がした。
餓死状態一歩手前の空腹をはるかに通り越し、むせ返るような体臭、喉も干からび、ただ寝る、そしてお互いの見た夢を報告して解説し合う毎日の生活。
その中で男2人女1人という絶妙な関係性。
結局人間は動物的本能をむき出しにして性欲が勝るのか。北村優衣と磯村勇斗の浜辺での絡みは実に美しく官能的で、むさぼり合うというのはまさしくこういうことなんだろうなと。そしてあの豊満な肉体は大地のような暖かさを感じてしまった。体を張った演技は新人ながらも素晴らしかったと思う。
作品を見ていると、カルト教団の思想や考え方が何が起こったとしてもうまく言い変えたり、捉え方を変えるだけで良いようにも悪いようにも変換可能で、真実は何なのか、実際そんなものはあるのか、すべては夢の世界の話なのか。いや、すべては紙一重ってことでしょうか。それではみんなのために頑張りましょう。
あれ、洗脳されてますか...私。
何はともあれ、今年は城定監督やらかしてくれてます!!
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