「事実は小説より奇なり! ★3.9」ロスト・レオナルド 史上最高額で落札された絵画の謎 レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
事実は小説より奇なり! ★3.9
「事実は小説より奇なり。」 英国詩人バイロンの言葉だそうだが、本作はこれを如実に表している。
違和感が沸くようなフィクションより、意外な事実の方がよほど興味深いという典型♪
よくアクション映画では冒頭のつかみに、とびきりのウルトラシーンを持って来る事が多いが、今作の冒頭は簡素な地図と文字テロップだけで、「エッ~~!」と声が出るほど驚かせてくれた♪
そして詳細な事実情報と、各専門家のインタビュー映像でぐいぐい引き込む。
本作は以下の3つのパートで構成されている。
1.果たして今回発見された画は、100年以上新たな作品が見つかっていないというレオナルド・ダビンチの本当の真筆なのか・。
2.その作品の価値はいくらが妥当なのか・・。
3.その作品の所有を国単位の政治的影響が巡ってくると・・。
2パートの後半ぐらいには、ほほ~そうなるか~・・と、予想の反対に進行していく事実に、ますます興味が増し、オークション会社の巧みな戦略や、あらたな所有者はこの画に何を求めたかなど、知識欲をくすぐるような魅力がじわじわくる。
美術品にはほとんど興味がない私は、この画を見るために、開場の何時間も前から極寒の屋外で毛布にくるまって待つ熱烈ファンの存在、等の事実に驚くこと多々で、下手なサスペンスよりよほど楽しめました。 オススメ♪
ちなみにこの絵画についての物語に、「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」という作品もありますが、今作の方が平均★が高い。
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