「5レンジャーならぬ、6レンジャー❣」シャザム! 神々の怒り bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
5レンジャーならぬ、6レンジャー❣
見た目は大人、中身は子供のちょっとおバカキャラのDCヒーローも、歳を重ねてもうじき18歳。「シャザム」と叫んで、空を飛び、スーパーパワーとスピードのヒーローに変身し、世界を救う使命に立ち向かうとは言うものの、子供じみたキャラは相変わらず。それに、古代の魔術師から、神の力を与えられた6人の仲間とと闘う姿は、5レンジャーならぬ、6レンジャーといったところ(笑)
本作の敵となるのが、なんと神様の娘達。ひょんなことから、神様の逆鱗に触れ、神の3姉妹が、ドラゴンを率いて現世に襲い掛かる。内容的には、敵となった神様を倒す、正義のヒーローものではあるが、ドラゴンやユニコーン、グロテスクな魔物が登場するあたりは、かなりダーク・ファンタジー色も強くなってきている。
DCヒーローは、どちらかというと、マーベルよりも正統的な正義の味方が強い中、シャザムに関しては、かなりクスッとできるシーンも盛り込まれている。アベンジャーズとジャスティス・リーグを対比させたり、シャザムことビリーの夢の中で、ワンダー・ウーマンの後ろ姿だけが映し出されたが、ラストにはしっかりとそのシーンも回収したりしているのは、オシャレな演出。
主役のザカリー・リーバイは、マーベル作品『マイティー・ソー』でも登場していたが、前作に続いてシャザム役を演じていた。強敵手の三姉妹には、『クイーン』でエリザベス女王を演じたヘレン・ミレン、『チャーリーズ・エンジェル』のルーシー・リュー、そして『ウエスト・サイド・ストーリー』で、スピルバーグに見い出されたレイチェル・ゼグラーが演じ、個性豊かな3人が務めている。しかし、姉妹というには、あまりに歳が離れ、無理があったように思う…。
マーベル作品同様、エンドロール後には、2回にわたって次につながるオマケのシーンがあるので、最後の最後まで、席は立たないように。一つ心配なのは、このまま子供たちが成長した場合のキャストは、いったいどうなるのだろう…?