「まさに子どもの夢を描いた作品」ウォンカとチョコレート工場のはじまり ちゃつさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに子どもの夢を描いた作品
本作を『チャーリーとチョコレート工場』の続編だと誤解して足を運ぶ人が多いのが残念だ。この作品の後日譚は1971年の『夢のチョコレート工場』であり、ジョニーデップは関係ない。そもそも親が歯医者だった設定は原作の『チョコレート工場の秘密』にはなく、チャリチョコのオリジナル要素であり、本作にはしっかりと『夢のチョコレート工場』をリスペクトした要素が詰まっていたことは1971年版を知っている人には明白だ。
ロアルド・ダールの作品は子どもが大人に立ち向かう構図が多い。これは本作でも同様だった。ウォンカとヌードル、それぞれが組織や親に立ち向かう姿は確かにロアルド・ダール作品が描く希望だった。
子供騙しの作品と呼ぶ声も見られたが、子供騙しでいい。ロアルド・ダールは子供の為の作品だ。前日譚としてこれ程にない完成度だと感じた。
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