「カカオの錬金術師」ウォンカとチョコレート工場のはじまり サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
カカオの錬金術師
「チャーリーとチョコレート工場」とはあまり関係ない作品だという噂は聞いていたが、想像以上に全くの別物で正直ビックリした。監督が明言しているように、本作はあくまで「夢のチョコレート工場」という、チャーリーが公開されるもっと前に映画化されていたものの続編、前日譚となるらしく、私たち日本人がイメージするジョニデのウィリー・ウォンカとはまるで違う。超陽キャ、超素直。絵に書いたような夢追い人。そもそも、前作から20年近くの月日が経過しているんだから、設定は借りているけどほぼ関係の無い映画と思っていた方がいいに決まってるよね。
まさかのミュージカルでこれまた驚き。
普段は苦手なジャンルなんだけど、ティモシー・シャラメの美声に酔いしれ、華やかな曲調が心踊らされ、見事にテンション上げられた。しかしながら、耳に残るようなインパクトのある音楽が無かったのは残念。キャッチーさが足りないのかな。予告でもある、瓶の中に閉じ込められたウンパルンパが踊り出す際に奏でる音楽はかなり良かった。
というか、ウンパルンパを演じたヒュー・グラントは、コメディアンセンスが爆発して超ハマり役だった。つい最近「ノッティング・ヒルの恋人」を観たこともあって、ウンパルンパの活躍シーンはどれもこれも大好き。悪役ばかりやらされていたから、今回のような役柄は割と新鮮。とは言えど、風変わりなキャラはこれまでも多く演じてきたからお手の物。ティモシー・シャラメに負けず劣らず、最高にいい味を出していました。
「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカは性格めちゃくちゃ悪いし、映画自体のテイストも個人的にはハマらなかったのだが、今回は前作よりも圧倒的に好き。だが、ストーリーはより一層どシンプルになっているため、ダークな味わいがあってなかなか見応えのあったあの作品よりも印象に残るものは少なかった。家族向け、クリスマス向けの映画としてはこれくらいがちょうどいいかもだけど、どうしても物足りなくはあるかな。
あと、人間描写がかなり雑。取ってつけたような設定には正直ビビった。前半がハイテンポなだけに、後半は色々と粗が見えてきて気になっちゃう。いい意味でも悪い意味でも、チョコレートのようにあまーい映画。自分はもっとビターなウォンカを求めていたんだけど....、流石にあまくて胃もたれしそうだった。にしても、キャスト陣(2人)はいい演技していたし、映像も音楽も美しいから、誰が見てもそこそこ満足できると思う。IMAXで見る価値もなかなかあり。ぜひ、ご家族と御一緒に。
返信お気遣いありがとうございます。五大都市キャンペーン ヒットですか❗️羨ましい妬ましい❗️悔し紛れに 今 明治の板チョコ🍫【最近流行らない】食べてます。 家族👪向けとしては最適ですね。 最後寝そうでしたけど。失礼します。