ふたつの部屋、ふたりの暮らしのレビュー・感想・評価
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高齢女性どうしの恋愛ドラマ
オンライン試写会にて鑑賞。
予告編から映画の輪郭はなんとなく分かっていたものの、実際に本編を観てみると、予想外の展開にビックリさせられる映画であった。
本作の監督は、イタリア出身だが現在はフランスで主たる活動をしている映画作家フィリッポ・メネゲッティという新鋭監督である。本作が長編デビュー作であり、セザール賞で新人監督賞を受賞。
映画の中でのセリフにあるが「年寄りのレズビアン」のドラマ。
近年、LGBTQ映画は氾濫している感があるが、高齢女性同志が愛し合うドラマは珍しいのではないだろうか…。
アパルトマンの同じ階で、向かいの部屋に住んでいる70代の女性2人は、実は長年秘かに愛し合ってきた恋人だった。
二人で相談して、ローマに行って一緒に住もうとしていたのだが、女性の1人には子供や孫がいて、ローマ行きの話をなかなか切り出せない。このあたりは、LGBTQの理解が進んでいそうなフランスでさえ、年寄り女性が家族に告白するのはハードルが高い様子。
そんな折、ある出来事が起きて、二人の仲は裂かれそうになるのだが……といった展開だが、絶えず「緊迫感が維持」されている作品なので、映像に眼が釘付けとなる映画であった。
自分は長年、旧態依然とした恋愛しかしてこなかったのでLGBTQの世界は理解不能であるが、なかなか現実的には難しい問題を色々と抱えることとなる恋愛世界らしきことが窺える。
<映倫No.49152>
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