「意識が逸れてしまうほどのニナの圧力」ふたつの部屋、ふたりの暮らし バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
意識が逸れてしまうほどのニナの圧力
これからの彼女らに幸せのゴールがあるのだろうか?と考えてしまいます。同性婚、異性婚関係なく高齢者の恋愛にはつきまとう課題なんだとうなぁ。でも、フランスって同性愛には寛容なイメージありますが、自分自身ではなく家族の誰かが・・・って場合は事情が違うのかなぁ?
さて、本作は演者さんたちの演技は素晴らしくニナとマドレーヌの二人の場面は素晴らしく絆がしっかり見えてくるほどです。ですが、なぜそうしちゃったのかなぁ?ってのが理解できないのが、ニナのかなりイっちゃってるマドレーヌへのアプローチや介護人スポイル作戦です。エキセントリックすぎやしませんかね?その手段選ぶかなぁ?もっと頭のいいやり方あるんじゃないかなぁ?愛情表現に見えないし、そうかニナはヤバい人なんだ!って印象しか残らないんですよね。
こんなことまでやるほど愛情が深いという気持ちにはならなかったし、行動に移る根拠が伝わってこないんですよね。どうにもこの一連のエキセントリック・ニナの行動に引っ張られてしまい愛情云々では無く自己中万歳ストーリーに見えてしまったんですよね。ですから素敵に映るラストもあまり気持ちが盛り上がらなかったんです、僕。
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