「穏やかな恋愛ストーリー、ではなかった」ふたつの部屋、ふたりの暮らし ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
穏やかな恋愛ストーリー、ではなかった
マンション最上階の2部屋に住み単なるお隣さんと見せといて実は愛を育んでいた年配女性2人(良いアイデアやん!)という設定から、勝手に静かで穏やかな話かと思っていたら、違った。
マンションを売却したお金で出会った地ローマに2人で移住しようと計画していたが、同性愛でよくある、片方が親族に言い出せない、という問題発生。「あなたはいつもそうよ!」とケンカになり(想像つくなあ)、その後、怒られたマドが脳卒中で倒れて体が不自由になってしまい、怒った側のニナは大変な後悔と心配。そこから、マドの娘と息子、介護士も絡んで、ニナは窮地に立たされる。
確かに、これが普通の夫婦であれば、介護士にも病院にも子供にも意見できるし、その意見も尊重されるだろう。しかし仮に異性であっても公的に認められていない者同士は、途端に困難な局面に陥る。
ニナの激しい性格が、捕まっても仕方ない行動を起こし、どうなるかと思ったが、最後の歌詞は良かった。涙が1滴くらい出た。
冒頭のかくれんぼは…、結局…?
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