「いい意味で期待を裏切られた」PARALLEL パラレル ががさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で期待を裏切られた
田中大貴監督脚本撮影照明VFXと標記されていた。
まず冒頭、胸糞悪いヒロインの幼少期の両親からの虐待シーンから始まります。ある意味、つかみはOKという感じの始まり方。
その後、居酒屋や飲み屋のセットとはかけ離れたような背景のところで男女4人が合コン(飲み会)するシーン。後に同じ店のシーンがあり、そこがカウンターバーだとわかるのだが、最初は「ずいぶん手を抜いた撮影だなぁ」と思って、リアリティが無さ過ぎて半ば冷めて観ていた。
まぁ、結局、アニメキャラの仮面を被って殺人を繰り返すスプラッター系の映画かなぁと思いながら観続けていた。
しかし、このあと、話は悲しい方向に。
ネタバレしないでレビューするとなると、
「この映画が心に響かない人は、親ガチャが良かった幸せ者」だと思う。とだけ言っておきましょうか。
脚本も、心に何かクルものがありました。
それをどう捉えるかは、やはり人によりけりなのでしょうが。
それにしても、田中大貴さんがこれをほぼひとりで作り上げたというのが驚きです。ひとりで作ったものとして考えると、かなり完成度が高いです。
エンドロールはずいぶん長かったので、完全にワンマン制作ではなさそうですが。
作品時間の長さの丁度良さ、シーンに合った音楽、途中には序詩的な映像(なんか引き込まれます)。
作品の完成度としてはかなり高いのではないでしょうか?
コメントする