「生きて行くと言う事。」PLAN 75 リコさんの映画レビュー(感想・評価)
生きて行くと言う事。
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とうとう…この作品を観て一番最初に感じた事。出るべくして出た作品とも思ったし、実際、目を逸らしたくなるけど逸らさない。決して気持ちを萎えさせない。この作品が訴えかけて来る事への私なりの答えだ。
例えどんなに豪華な施設に入っても、感じ方は人其々。決して裕福な事が幸せとは限らない。中には「もっと仕事をしていたかった。」と言う人も。以前TVのドキュメンタリーでオーシャンビューの、入居に何千万もかかると言う施設の入居者に今、幸せかどうかと言う質問に対しての答えだ。多くは「幸せ」と答えてたけれど、仕事が出来て社会と繋がっていたかったと言う人も。張り合いは大切だと思った。
ミチ(倍賞千恵子)はとても幸せな人だと思う。自分で生きようと決る事が出来たから。この先、どんな仕事をしてどんなにプライドが傷付く様な事があっても、生きてみせると言う覚悟と前向きな姿勢。それこそ映画の中の「プラン75」と言う制度の無能さを晒す物なのでは無いだろうか。ミチはその事を示してくれたのだと思う。
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