劇場公開日 2022年6月17日

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「違和感ニッポンへのアンチ」PLAN 75 khanibalさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5違和感ニッポンへのアンチ

2022年6月26日
iPhoneアプリから投稿

近しい未来の死について、複数主人公のオムニバス進行で、死に向かい合う世代と人種やジェンダーをフィルターに、それを映し出している。
私は何処か、この映画を「安楽死」という普遍的単語だけで表すのでなく、ニッポン人の持つ不思議な感性「ハレとケガレ」「同調という圧力」をアンチとした映画になっていると感じた。
生活保護制度の違和感。新制度を司る職員の違和感。安楽死の現場で働く外国人労働者の違和感。
短い上映時間の中では、目先の収入を絶たれる事で、容易く死を選択しえる社会保障制度の最終形を「PLAN75」として、提案している。

きっと、この先数十年、違和感を拭わず生きるのだろう。私たちは。

khanibal