「世界一難解な映画(らしい)が世界一退屈な映画ではない」去年マリエンバートで もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
世界一難解な映画(らしい)が世界一退屈な映画ではない
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正直に言おう。鑑賞中うつらうつらし通しであった。豪華なホテルのインテリア時々庭園を延々と写し続ける映像、淡々と続く男のモノローグ。これで眠くならない方が無理という話だ(と自己正当化)。うつらうつらしていると突然大きな音や叫びでハッとする。そして今度はしっかり眼を開けておかないと思ってもしらずしらずのうちにウトウト。それから又ハッ。それの繰り返し。でも退屈なわけではない。何か大層なものを観ているという感じ、また観ないといけない思わせる何かがある。最初は、男のモノローグがほぼ途切れなく続くので(同じことを何度も繰り返すし)、モノローグは説明に過ぎず映像を追うべきではども思ったけれど、やっぱるウトウト…話自体は単純な三角関係、不倫、前の男と別れるのに踏み出せない女、待てない男、みたいな感じ。でも本当にそうなのであろうか分からなくなってくる。もしかすると男の勝手な妄想かもしれない。恋愛が存在していたとしても昔の追想かも知れない。全ては出口のない(過去か現在か未来かわからない)ホテルの中をぐるぐる回っているだけなのかも知れない(
何度やっても同じ結果になるゲームのように)。(淀川長治先生が仰ったように)またこの映画と格闘する気になったら又観ましょう。
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