「美青年に恋するドゥニ・メノーシェが秀逸」苦い涙 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
美青年に恋するドゥニ・メノーシェが秀逸
フランソワ・オゾン監督作。彼の作品を見逃すのには勇気がいる。結局観てしまう。
今作はファスビンダーの1972年作「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」をもとにアレンジしたとのこと。残念ながらファスビンダー作は未見。
美青年に恋し翻弄される映画監督ピーター・フォン・カントをシニカルに描いた。若い肌を前にドギマギするかっこ悪いピーターを演じたドゥニ・メノーシェが秀逸。不釣り合いな片思いがみっともなくも潔かった。
それにしてもピーターの母を演じたハンナ・シグラ‼︎
ニュー・ジャーマン・シネマの代表作となった1979年の『マリア・ブラウンの結婚』で世界中の映画ファンを魅了したファスビンダー、そしてハンナ・シグラ。少年だったオゾンがどれだけ衝撃を受けただろう。ファスビンダー作品のリメイク、そしてハンナ・シグラの起用にどれだけの思いがあっただろう。
ちなみにイザベル・アジャーニの若さと美貌には何か違和感が😓
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