「恋愛は人を馬鹿にする。恋愛における支配/非支配、先に惚れた方が負け...」苦い涙 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛は人を馬鹿にする。恋愛における支配/非支配、先に惚れた方が負け...
恋愛は人を馬鹿にする。恋愛における支配/非支配、先に惚れた方が負けゲーム等、恋愛あるあるをデフォルメ的に詰め込みながら、思いっきり泣いて喚いて怒り散らかす主演のドゥニ・メノーシェがはちゃめちゃにチャーミング。映画界における、権力を盾に関係に服従させてしまう描写には思うところがあるけれど。
元の、今作とは男女逆転版ファスビンダー作「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」は現在公開中のTAR/ターと構造が同じ。ターではノエミメルランの役にあたる、助手のカール役ステファン・クレポンがユーモラスに、熾烈な輝きを放つ。
色彩や絵作りはウェスっぽいというより、アルモドバルっぽい、けどあそこまで緻密で繊細にバキバキなわけではない。
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