劇場公開日 2024年3月22日

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コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話のレビュー・感想・評価

全54件中、21~40件目を表示

5.0「シガニー・ウィーバー好き」

2024年3月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

今年44本目。

ある場面でジージャンが格好いい。
今日見たゴースト バスターズもジーンズいい。
シガニー・ウィーバーがアメリカの女優で初恋の人で美しい。今でも1番好きです。

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ヨッシー

3.023-039

2024年3月28日
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鑑賞方法:映画館

12,000人の中絶を手助けした団体の実話。
アメリカの、キリスト教のトンデモ法律。
男尊女卑、白人至上主義、
常に弱い立場にある女性たち、黒人たち。

自由の国とは名ばかりの
成熟していない文化と思想。
アメリカに限らず、世界中にはまだまだ摩訶不思議な差別が存在する。

もっとおおらかで
幸多き世界になって欲しい🙇

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佐阪航

3.5ウーマンリブの原点か

2024年3月28日
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かばこ

3.0中絶禁止法案が再度生まれている情勢を考えると、啓発のためには必要な映画だと思う

2024年3月28日
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鑑賞方法:映画館

怖い

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Dr.Hawk

2.5無理に「いい話」で締めようとしてない?

2024年3月27日
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怖い

難しい

医師免許を取得していない素人の行為を、キレイに正当化しているようで、ある意味、怖い。

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ちゃ坊主

3.5勉強になりました

2024年3月27日
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中絶がテーマですが、重苦しくなく、明るいタッチで描かれていて、見やすいです。

ジョイ役のエリザベス・バンクスが時に軽やかでチャーミングに、時に真剣でシリアスに、と演じ分けていて、好感が持てました。

アメリカでは1973年まで、女性の中絶の権利が認められていなかったそうです。

それまでは人工中絶はもちろん、夫婦間の避妊さえも禁止されていたのです。

映画としては良くも悪くも普通の面白さだったのですが、いろいろと知るきっかけとなり、見てよかったと思いました。

あと、シガニー・ウィーバーが70過ぎとは思えない若々しさで、元気をもらいました!

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ほりもぐ

3.0ジェーンが目指していたこと

2024年3月27日
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鑑賞方法:映画館

アボーション(abortion)/人工妊娠中絶、今秋実施されるアメリカ大統領選挙においても大きな争点の一つとなることもあり、この作品に対しては勉強の意味も込めて大いに期待しておりました。で、鑑賞後の感想ですが、悪い作品ではないものの残念ながらやや期待外れな印象です。
上映時間こそ121分ありますが、総じて大した困難もなく案外トントン拍子で進む展開に深みは感じられません。勿論、この問題に様々な障壁があることは解ります。しかしながら、物語上における紆余曲折は主にジョイ(エリザベス・パンクス)の体験と葛藤が中心。そしてそのジョイの「決意の行動」も若干迂闊に過ぎるため、序盤こそハラハラしますが結局その繰り返しなだけ。作品に必ずしもカタルシスが必要とは思いませんが、思いのほか観終わって余韻は残りません。
そして、ジェンダーやジェネレーションの違いは当然として、多様な意見を取り入れている様子を表す意図で「ジェーン」のメンバーに聖職者(修道女)や異人種(アフリカンアメリカン)を配置しているのが、単に記号的でその立場として意見をいう存在にしか見えず、反って有りがちな手法で安易に感じます。
また、支持政党や選挙の結果などを敢えてセリフに入れ込むことで、結果的に作品をプロパガンダに利用しているように見えてしまいことにも白けます。勿論、作品の時代感から言えばその構図も今より判りやすかったとは思いますが、現代ではそれほどに単純ではないはず。むしろ、それを政治や選挙にだけ結びつけてしまうことによって政治利用され、「トップが変われば政策が変わる」ということさえ起りえます。果たして、それはジェーンが目指していたことなのか?政治は手段か目的か?
自分でもややケチを付けすぎかなとも思いますが、事実がもとになっているだけに、下手な演出に思えてやや鼻についてしまいました。悪しからず。

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TWDera

3.0肝心なところがない

2024年3月26日
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2024年劇場鑑賞68本目。
中絶が悪とされていた50年前ほどのアメリカで闇中絶していた実話。
中絶してもらった主人公が中絶する側になる話なのですが、終盤からエピローグにかけて裁判があったらしいのですがそこがスポーンと抜けていまして、法廷劇が好きな自分としては一番肝心な所カットしやがってという感想です。

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ガゾーサ

4.0綺麗ごとだけじゃなくて、 いろいろとさらけ出して作っていて、 その...

2024年3月26日
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綺麗ごとだけじゃなくて、

いろいろとさらけ出して作っていて、

その辺すごく良いと思う

このぐらい無謀感あるくらいの勢いがないと、

物事変わっていくのは難しいんでしょうね

映画としてもストーリーも良かったです

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jung

3.0シリアスなテーマを軽めにしたのが良かった。

2024年3月25日
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1968年、シカゴが舞台の実話をもとにした社会派ドラマです。
人工中絶が法律でほぼ認められていなかった時代。
裕福な主婦ジョイは妊娠中に心臓の病気の為、中絶を選択せざるを得ない状況に遭遇する。
違法だが安全な中絶手術を提供するグループと出合い中絶を必要とする人の為に協力をし、徐々に女性の理不尽な状況に目覚めて行動し・・・・。
かなりシリアスなテーマですが演出や音楽のおかげで楽しめる作品になってます。
おススメ度は普通のやや上。女性だけでなく男性にも見てほしい作品でした。

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Yoji

5.0「掻爬」(そうは)という言葉はご存じでしょうか?

Mさん
2024年3月25日
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掻と爬の二文字とも「掻き出す」という意味の漢字です。
中絶の時の手術の方法でした。
ある映像で、エコーを使っての掻爬の場面を見たことがあります。文字通り、胎児を掻き出す作業です。金属の道具で掻き出すわけですから、肉はちぎれ母体にも傷をつけます。(幸い?)画像は見にくかったので、解説がなければ何をしているのか全くわからない状態でした。
現在は方法も改善はされているでしょうが、中絶の手術というのは本質的にはそんなものです。
そのことをよく知った上で、この映画を見て欲しいと思います。

中絶をする権利は、この映画のような多くの人々の闘いの結果、勝ち取ったものです。その権利が、アメリカでは奪われつつあるとも聞きました。

矛盾した2つのことを書きました。
両方のことをよく知ったうえで、(あるいは見た後に調べてでもかまいません)見て欲しい映画です。

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M

4.0あ、セルピコが、、、

2024年3月25日
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リアルミッションインポシブル、
静かな作品だ。

なぜ静かなのか。

違法活動を水面下で、
続けるひとたちの話しだから。

なぜ違法活動を。

ひとを救う為の法律が、
反対に、
その法律に追い込まれたり、
絶望するひとたちが多いから。

警察は動かないの。

警察も来る。

フランク・セルピコのような、
風貌の警官。

当時NYPDに勤務していたセルピコは、
知っていた可能性はある。

そんな静かな活動を、
静かに描いた作品。

まさに、
リアルなミッションインポシブル。

反戦運動も声だけで表現していた。

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蛇足軒妖瀬布

4.0合法でも安全でもないが、やるしかなかった

2024年3月25日
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非合法時代の妊娠中絶という点では、国は違いますが「あのこと」という近年の作品もありました。
「あのこと」は施術の困難と、痛みを観客にも感じさせる作品でしたが、この作品は痛み(心のではなく体の)を感じさせることは目論見ではなかったようで、だいぶ角度が違いました。

まず序盤での医師たちの女性を人とも思わないような扱い。夫の発言だけしか相手にせず、妊婦には話しかけることすらしない。
妊娠が原因で母親が死んでも知りません、中絶はできません、しかし妊婦の前で煙草は吸いますという人たち。

これは医師に限らず、母体の安全のためだとしても妊娠中絶という選択肢を与えようとしない制度や社会、当時の多数派=無関心な人々の通念を端的に表したシーンだと思いました。

このシーンではっきりわかるとは、資格を持った医師に施術してもらうのは極度に困難ということです。

「資格を持っていない人がやるのはどうか」「これがいい話なの?」などというコメントが複数みられますが、正しくなくても安全でなくてもやるしかなかったのだというのが、この映画に描かれていることです。

間違っているのは、彼女たちをそんなことをしなくてはならないところに追い込んでいる法律や社会の方でしょう。モヤモヤするべきところはそこですよね。
その法律が変わるまでの話でもあります。(また元に戻りかけてますが……)

おそらくあえて暗くなりすぎないように描いているとは思うのですが、主人公の夫のキャラは、男性も「正しさ」で切り捨てて終わる人ばかりではないという、わずかな希望としてもあると思います。終盤で彼が行ったことには少し驚きました。

シガニー・ウィーバーがまだまだ魅力的でした。

それと、基本的な知識として1960年代末のことを知っておくのは大事だろうと思います。
彼女たちの「連帯」が生まれ得たのも、あの時代の空気が多かれ少なかれ関係しているでしょう。

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Pocaris

3.5女性の権利の話です。

2024年3月24日
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気になっていたテーマなので見てみました。
1960年代終わりの違法な人口中絶をしていた女性グループの実話をもとにした話です。
主人公が金持ちで、望まぬ妊娠でもなく母体保護のための堕胎でさえ許可が降りない状況から世の中の女性の見えない差別に気付き、組織の活動にのめり込んで行く流れがなかなか上手いなと思った。
より多くの女性を助けるために値下げの努力、勉強をしていく。かなり多くの女性が切羽詰まった状況だったのだろうなぁ、、そして時代が彼女達に追いついていく、、、と、女性の権利にフォーカスして話は進むが暗部はあまり描かれてない所が惜しい気もする。

最近アメリカではまた中絶禁止の声が高まっているらしいが、中絶が違法だとしたら代わりに社会の受け皿が完備される必要があるはずだ。貧困や格差がこれだけ開いた状況で(日本もね)何言ってんだ的な気はするし倫理的な問題は残るが、産む女性に選択権が全くないのは確かにおかしい。

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masayasama

3.5理想主義的価値観とリアリズムのせめぎ合い

2024年3月24日
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笑える

知的

60年代後半から70年代前半にかけて、当時の法律に反して、アングラな組織として人工中絶を実施していた実在の組織、「ジェーン」を題材にした社会派ドラマ。

本作の冒頭でまず目を見張るのは、60年代後半を意識した、当時を再現したかのようなざらつきのあるノイジーな映像表現と、レトロモダンなファッション、そして当時の音楽の数々だ。

重いテーマを題材にしながらも、当時の時代の気運を反映つつ、ポップでおしゃれな作りとなっており見やすい内容だった。

本作の主題である人工中絶について、現在アメリカの複数の州で再び禁止となっているとのこと。この実情を鑑みれば、本作がその反対の立場からのプロパガンダ映画であることは明らかだ。一方で、それが故に、改めて「女性の権利」としての人工中絶の是非について考えさせられる内容だった。

時代背景を考えれば、避妊薬や性教育などが一般化する以前、人工中絶は、女性にとって今よりもより切実な(よりリアルな)社会的課題であったことは想像に難くない。作中でも、20歳前後の依頼者が、妊娠する仕組みもよく分からず、何が何だか分からないと語っていたシーンが印象的だった。

そして、非合法な手段を駆使しながらも、病的な理由、性暴力などの理由、経済的な理由、そして情報弱者として弱い立場にある女性に対して、人工中絶を支え続けたシガニー・ウィーバー扮する「ジェーン」のリーダー、バージニアは、この時代を象徴するリアリストの活動家だ。一方で、それらの医療行為は、決して望ましい姿では無かった。

本作のテーマである人工中絶について、60年代後半~70年代前半のアメリカという時代背景を考えれば、かつての「 白人 男性 至上主義 」の価値観から、現実社会がどんどん乖離し始めてきた時代ではなかっただろうか。公民権運動や女性解放運動もそれらの事例の一つだろう。こうした全体の流れの中で、女性の社会進出や権利が叫ばれ、1973年に人工中絶が事実上の合法化に至ったのだろう。

さて、これらを踏まえて目線を現在の日本に向けてみると、外科手術よりも比較的安全で、世界的に主流となっている「 経口中絶薬 」の初承認が、なんと昨年5月と驚きの事実。これは、先進諸外国と比べて30年ほど遅れており、G7で見れば唯一日本のみが未承認であったそうな。加えて、避妊薬として低用量ピルが承認されたのは1999年と、アメリカに遅れること約40年。フターピルの承認はさらに遅れること10年。

倫理観や価値観、そして前提となる法規制などは国それぞれと思いながらも、この話のオチとしては、低容量ピルは国内で可能性が議論されてから承認に至るまでに40年~50年ほどかかっているのに対して、バイアグラについては、過去に例を見ない異例の速さで国内の承認に至っているという事実だ。

日本はまともな国だと誰もが考えていながらも、諸外国と比較すると、無意識にも「女性の権利」を尊重出来ていない「ガラパゴス化」した国になってしまっていないだろうかと、ふと考えてしまった。

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リオ

3.5「時代」という大きな船が進路変更に舵を切るには時間がかかる

2024年3月24日
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とても重たいテーマでした。
その割に淡々と時が過ぎていきがちかな、本当はもっとドロドロした部分はあったのではないかと邪推してしまいます。
マフィアとのやり取りとか、金にまつわるグループ内でのいざこざとか、主人公の夫婦間・母娘間・隣人との関係、警察の絡み具合などなど……
そこが描かれていたらもっと見ごたえのある作品になったのではないでしょうか。
「カラーパープル」からもう少し後のアメリカ、それでも今と比べれば男女間の立場の格差は歴然、そして妊婦の前で平然と煙草の煙をくゆらす医療関係のお偉いさまども!この馬鹿ちんが!と、今なら声を大にして叫べるところですがねぇ。
辛い思いをしてきた人々の声、最初は小さな声でも積り重なって大きな潮流になる、だけどそれは巨大な船が瞬時に進路変更ができないのと同じで、ゆっくりと見た目にはわからないけれどいつの間にか方向を変えていた、みたいになるのでしょうね。
それにしても判決を下したのは保守的な共和党のニクソン政権時代だったというのは、歴史に疎いワタシにはなんだか不思議に感じました。
画像的には1960年代の無駄にデカいアメ車から1973年の判決の時にはヒッピースタイルに移り変わっているカルチャーが観られて、そこは面白かったなぁ。

なんだかバイデン政権下で妊娠中絶のあり方が見直されたけど、それが世界中で不幸な女性を増やすことの引き金にならないことを願うばかりです。

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ニコラス

4.5主義主張は素晴らしいが、出来としてはあと一歩

2024年3月24日
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悲しい

知的

 シガニー・ウィーバーの名前だけで鑑賞、まさに適役でリブの闘士のような役を颯爽と。妊娠中絶が禁止されていた1968年の実話に基づく当時の「ウーマン・リブ」を描く。そういえばこの言葉、近頃はまるで聞きません、現在はフェミニズム及びジェンダーで括られますが決してリブ即ちliberationが完遂出来たわけではないどころか、米国では最高裁判定が覆され中絶禁止の州が増えている。だから本作が作られたのも意味がある。

 主人公の夫と闇医者そしてほんのワンシーンの警察官、この三人だけが本作での男優の仕事(他チョイ役でもおりますが)。監督も脚本(男女の共作)そしてメインの役はもちろん助演も多くが女性の本作、問題点を集約したような布陣です。

 新しい命の尊い誕生である妊娠、男性が居て初めてなしうる妊娠が、その瞬間以降、女性にだけ負担が圧し掛かる現実。だから男女の性差による役割があるのよ、などと旧来の保守層の固定概念がある。しかし想像してみてください、男に生まれるか女に生まれるかの確率は50:50、女に生まれてしまったら学者にも経営者にも政治家にも大統領にもなれず、男に服従するのみなんて耐えられます? 自由に性差があっていいはずがない。

 その上で、望んだ妊娠ですら女性に命懸けの決意を要求される、ましてや望まない妊娠の場合は女性の将来を絶望に追いやるわけで、その裏には男どもの一瞬の快楽があったはずなのに。本作のクライマックスは主人公ジョイが中絶手術を受けるリアルなシーンに凝縮される。もちろん直接的な描写ではなく、冷たい器具が金属音を立て、色んな痛みが襲い、ジョイの表情のアップが延々と続く。その耐える姿には痛みのみならず、見ることの無い新しい命の喪失、そして後悔と受難と犠牲と開放がないまぜとなって襲う。この片鱗だけでも男に味わってもらいたい、そんな意図がシーンに溢れ、私(男)には相当に痛いシーンでありました。

 シカゴの中産階級しかも弁護士一家なのだからもうちょっと上でしょう、豪華なカクテルドレスで遠巻きに見る主人公ジョイにとって、ベトナム反戦デモは正にホテルのガラス戸の向う側の世界。ガラス越しのこの描写は彼女を取り巻く環境を画で表す素晴らしいシーンです。後に状況変わって隣人とおしゃべり時に民主党に投票したの、と言ったら共和党が当たり前の隣人に驚かれるシーンがありました。ブロンドを外側にカールした髪型と上品なスーツを着こなす主人公を典型的アメリカン・ビューティーなエリザベス・バンクスが演ずるのがミソですね。彼女が街のダーティーなエリアに足を踏み入れ、社会の真実に目覚め、次第に傾倒してゆき遂にはムーブメントに入れ込みヒーロー(と言っても裏社会での)にまでなってしまうのですから、映画としては分かり易く楽しめます。エリザベスってこんなに演技が上手だったのね、典型的美女ってのは役者としてチト不利ですからね。

 $1が360円の時代に$600を必要とするリスキーな影の組織「ジェーン」の存在是非を観客に突きつける。救済すべき女性達の内実に情状の余地を入れずクールに現実的にリードするシガニー・ウィーバー扮するバージニアが実に頼もしい。病院の評議会で高齢の男どもが母体の危機を顧みず建前論に終始する実態をみれば敵の所在も明らかに。バレたら監獄行きのみならず、万一女性を傷つけたら完全アウトの綱渡り。それでもなお必要とされる世の中の未熟をあからさまに映画は炙り出す。素人の藪医者に頼らざるを得ない、待ったなしなのが妊娠なのである。5年後の1973年に無事中絶が認められるラストまで描かれる。それまでに12000人を救ったとは驚き。

 数年前の「17歳の瞳に映る世界」そしてフランス映画「あのこと」と、問題提起の意欲作が続く。しかし、ジョイがムーブメントに惹かれる変節、そして夫はいつのまにか応援する側でそのプロセスはすっ飛ばし、などの肝心の省略は困ったもので。隣人との不倫、娘の成長と、中途半端な描写も多く少々残念。ただ、60年代~70年代のヒット曲が背景に流れ、心地よく、ヒッピー・カルチャーに染まったファッションも巧妙に取り入れ、懐かしさに胸が高揚したのも確かです。

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クニオ

4.0間違ってはいないけど

2024年3月24日
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45本目。
時代が時代だし、女性にしか分からない事、女性心理を理解していない時代の話だとは思う。
彼女達の行動に対して批判するつもりもないし、勇気ある事だと思うんだけど、引き込み方が、宗教みたいで、いいカモ見つけた風に思えてしまってならない。
良かれと思った行動も、入口が違ってしまうと、そう見えてしまうのが、正直イヤだったかな。

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ひで

4.060sアメリカ オシャレなファッション イケてる音楽

2024年3月24日
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鑑賞方法:映画館

事実に基づく話で、アメリカで中絶が禁止だった時代に女性を助けるため中絶を行った団体の話です。

同じ時代フランスで同じく中絶が禁止だったころ、悩める女性を描いた『あのこと』って映画ありますが、

本作は、中絶する女性目線じゃなく、女性を助けるため中絶を行う団体を、60sアメリカのオシャレなファッションとイケてる音楽と共に描きます。

僕はアメリカの60sガールズポップスが好きなんですが、60sファッションに身を包んだエリザベス・バンクスは当時のガールズポップスの歌手みたい。

シャングリラスのレコードも出てきます(笑)

オシャレで、アメリカ文化が好きな僕には興味津々、タマらなかったです(笑)

女性の痛みを理解しよう!とか、難しく考えて身構えてたけど、思ってたより普通に楽しめたし、予想の何倍も良かった♪

そういう心構えじゃなくても、普通に映画を楽しむ気持ちで楽しめると思います。

評価は、75~80点ぐらい。

レイトショーで観たんですが8割方メンズでした。

「妻を泣かせる男になりたくない」ってセリフがあるんだけど、そうありたいですね(笑)

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RAIN DOG

3.0軽く感じた。

2024年3月23日
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素人が施術する中絶手術?私でも出来るとか、私が教えるとか、シナモンクッキー焼いて、午後4時からマティーニ飲んでる専業主婦の発想としか思えん。
妊婦が出産以外の選択肢を持つことは同意なんですけどね。

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Oyster Boy