Sexual Driveのレビュー・感想・評価
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入場特典としてうまか棒を頂きました。「納豆欲しいんでしょ?」って手書きで書かれたシールが貼ってありました。新宿武蔵野館のスタッフのイタズラごころは最高ですね。もったいなくて、食べられません
納豆、麻婆豆腐、背油大蒜増増の三話から成る短編三部作。
怪優・芹澤興人🎉
脳梗塞で左半身麻痺の謎の男(栗田)を演じる芹澤興人のセリフがエグい。橋本まなみはほぼ納豆食べるだけの演技だが、つい、ナースコスプレの橋本まなみを想像してしまう。口元のどアップで魅せる。粘る糸がいやらしい。じわーっと唾液が溢れてきた。生唾を呑み込んだ。納豆をうまそうに食べるのにツラれたためなのか、橋本まなみが食べているからなのかが理性を総動員しても、混乱してわからない。唾液腺もカウパー腺も結局同じなんだな。お見事👏
納豆はビタミンKが豊富で抗凝固薬の効果を下げてしまうから、禁じられているというシチュエーションにもそそられる。禁断の納豆。
麻婆豆腐はスーパーの安売チラシをみて、パニック障害の専業主婦の茜(さとうほなみ)がコンパクトカーで買い物に出るが、運転が危なっかしくて、もどかしい。異常な音に気が付き、停車してサイドミラーを覗くと芹澤興人が倒れている。荻窪の自宅まで送ってくれればいいと言うので、助手席に乗せる。小学校であなたに徹底的にいじめられたために極度のマゾになったと告ってきた。「納豆」での尿道カテーテル挿入話しもかぶって来て変態マゾ男の芹澤興人がキラキラ輝きます。5箱で99円(安い!)の麻婆豆腐の素なんかあんたには似合わない。舌に激痛が走る本番四川の激辛麻婆豆腐がお似合いなんだと力説し、挙げ句、轢き殺して欲しいと懇願する。パニック障害なのか、息が荒くなりあえぎ出すほなみ。しかし、次第に栗田に対するドSの焔が点いてしまったほなみ。道路に正座する栗田をUターンして戻り、アクセル全開にして、轢き殺そうとする。
しかし、どうやら夢落ちだったようだ。そのあと、自宅でバスドラムの効いたシンプルなハードロックをバックに激辛の麻婆豆腐を必死に作るさとうほなみの表情と流れる汗のエロいこと、エロいこと。お見事👏さすが、ゲスの極み乙女の美形ドラマー。
背油大蒜増増は不倫相手に約束をホゴにされたOLモモカが行きつけのバーでやけ酒のあとに寄った、汗臭い男で満席の私語厳禁のコアな店。正体不明の男栗田はモモカを拉致したと不倫男の携帯にかけてくる。モモカが入ったラーメン屋に入るように命じ、同じ背油大蒜増増ラーメンを注文させる。あたかもどこかで見張っているような実況を交えた誘導で、彼女が背油たっぷりラーメンを頼んだ気持ちを男に迫り、狼狽させ、思わず声をあげさせる。モモカは暴力的なこってりラーメンを食べながら大いに欲情し、もはや誰でもよいほど濡れていたといい、店にいた栗田を見つけざま、すぐにセフレの関係になったとたたみかける。モモカ役はテレ東の深夜ドラマ「ワカコ酒」の武田梨奈。「ワカメ酒」でもオイラは全然良かったんだけどね。この話しの設定は面白かったが、ちょっと尻つぼみ。
TBSアナウンサータカキ案件
食欲と性欲を如何にこじつけるかというテーマであるが、今の自分には余りにも響が少ないレベルであった
勿論、今作品が悪いわけではなく、毎日服用しているデュタテトリスの副作用である精力減退が関係しているのは明白だ。
沢山のレビュアーが紐解いているように、"性"よりも"生"に近いのが適当なのかもしれない
嫉妬に狂う夫や浮気男、本来の資質を取り戻すパニック障害の妻等々、社会に順応するあまり押し殺していた本来の自分を解き放つトリガーを演じる謎の男の役割が、実はそれ自体"幻"なのかもしれず、崩れた自分が思い描く幻想がビジュアル化したものであろう。
なので、あまり食との結びつきを考え過ぎると却って面白さが半減するかもしれない
なにせ、納豆・麻婆豆腐・二郎系ラーメン、正直どれも美味しさを表現されていなかった、もっと正気言うと気持ち悪さを演出されているのではないかとさえ感じてしまった 食べ物を映像として中心に添えるのは非常に困難かも知れない "孤独のグルメ"だって、ゴローの口周りのアップのアングルは観たことがないしね
台詞としての食べ物の種類を表現することに留めて、その食材自体を想像させることに徹した方が、フェティシズムを引出し易いと思うのだが。。。 実際の納豆の糸は、あれほどあれは糸なんて引くわけがないし、本来のサディズムを麻婆豆腐の辛さに投影するのは無理があり、二郎系には未入店であるが、外で並んでいる人達はあそこまでガテン系のイメージはない。イメージとしての演出が浅いと感じたのは言い過ぎだと謝るが、ならば観客のイマジネーションに委ねた方が強烈さを増すと思うのだが・・・
「同じ匂いなんです、欲しいんでしょ?」「私、極度のマゾでして。」「まさに暴力でした。もはやだれでも良かった。」
愛と性と食。欲は高じると時に崇高なる変態へと変貌する、連作(?)短編3編。
「納豆」(25分)
いつしか冷めてしまった妻への欲情を搔き立ててくれたのは、栗田のおかげ。・・・ってそれでいいのか、旦那さんよ。いや、いいんだろうなあ。妻は一つもエロいこと言ってないし、やってないんだよ。なのに、エロい。エロすぎるゆえに笑いに昇華させてしまう監督の技量。
「麻婆豆腐」(25分)
お、こいつまた出てきた。となぜだか安心感さえ得られる展開。間違いなく通報案件の変質者であるのに、栗田を擁護してしまう気分で行く末を案じてしまう。イジメ(けしていいことではありませんけど)と激辛料理、共通するのか?しちゃうんだろうなあ。
「背油大蒜増々」(20分)
もう初めから、栗田の登場を待っている自分。女は、G系ラーメンを食らいながら、"一見グロテスクに見える。そのラーメンはまるでケダモノだった"と感じた。まるでこのギトギトラーメンを食う女は皆、性欲盛大とでも言わんばかりの偏見妄想。これからそういう目で見ちゃうじゃないか。と、そこへ栗田。おい、栗田、お前は何者だ?
人を好きになることも、セックスをすることも、飯を食うことも、どれもドライブがかかると止められない欲望へ。でも他人からみたら喜劇なんだろうなあ。
せめて、自分の目の前には、天津甘栗を持った男が現れないように気をつけよう。
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