「アカ」わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯 Miya-nさんの映画レビュー(感想・評価)
アカ
って、もっと極端で危険な思想主義だと思っていたが、純粋で先進的な考え方だったと思える映画だった。
ちょっと天皇制の環境下で、思想が時代の先を行ってしまったのと、世界的な資本主義との対立構造で悪者になってしまったのだろう。
女工哀史の組合活動は経営者からの圧力や世間体から苦しい思いをしたのだろう。
いずれも思想や考え方は素晴らしくとも活動については戦略、戦術が大切で、純真無垢な女子達は交渉力や政治力といった武器を持たないままに、思想(理想)に真っ正直に突き進んでしまったのかもね。
どこかの宗教映画に似た匂いを感じて時間の無駄になったかなって一瞬思ったが、事実に基づく映画として新たな歴史の一面を吸収できたと最後は思えた。
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