マイ・ブロークン・マリコのレビュー・感想・評価
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マイ・ブロークン・この世界。
原作は未読。自ら命を絶った親友マリコの遺骨を強奪したシイノ。骨箱を大事に抱え語りかけながら、かつてマリコが行きたいと言っていた岬を目指す物語。
足を広げて腰掛け煙草をふかす。粗雑で荒々しくまるで一匹狼のようなシイノ。一方幼少期から続く父親からの虐待により精神が崩壊しかけ、シイノなくしては生きられないマリコ。全くタイプの違う二人の共依存関係も、物語が進むにつれ実はシイノの方が依存度が高いことに気付かされる。月並みだけど結局人って孤独のままでは生きていけないのだろう。
シイノに助けを求めた二人の女性を手紙の文字で表現していて上手いと思った。あと窪田正孝の使い方も上手い。永野芽郁は新たな一面を見せてくれたし、奈緒の放つ繊細さと危うさはもはやマリコそのものだった。
おじさんに優しく
原作未読
公開日に鑑賞後7回、こちらも飽きない作品
1人で生きていくのは厳しいといった感じでしょうか
真っ直ぐなトモヨさんがカッコいい
笑うテーマではないし、笑ってはいけないと思いながら個人的にニヤニヤしたことを4点
ご容赦ください
2人の制服姿に無理があると思いつつ魅入ってしまう
ご恩は一生忘れませんといいながら弁当に食いつく
恥ずかしながら帰ってまいりました、って普通分からないかと
どちらがパワハラかと思ってしまう上司とトモヨさんの関係
あと、旅先の飲み屋さんでの場面
もうちょっとおじさん達に優しく🙇♂️
ジワジワと、よかったな〜、と思える作品
永野芽郁主演です。まあ、ほぼそれだけで観にいきました。「俺!物語」の実写映画でヒロインを演じた頃から気になって、「ひるなかの流星」って、ベタベタな少女漫画原作のヒロインで、おぉ〜これはいい!、と密かに推していました。そうこうしていると、朝ドラヒロインになって、すっかり有名になりましたね。
「君は月夜に光り輝く」って、これまたベタベタな恋愛映画もありましたね。どんなストーリーかは忘れましたが、要は「セカチュー」ですわ。「わたすい」「君嘘」と言ってもいいかな。残念ながら「きみつき」みたいに略語が出来るほどヒットしませんでしたがね。
さて、映画の方ですが、なかなか面白かったです。やさぐれOLのトモヨは、ニュースで親友のマリコが自殺したことを知る。毒親の家庭で育ったマリコ、トモヨはそんな親からマリコの遺骨を奪い、生前に行きたがっていた岬を目指す。
所謂ロードムービーで、登場人物もトモヨと、回想シーンでのマリコ、と岬で出会う男の3人ぐらいしかいない。まあ遺骨と二人が中心なので、独り言かモノローグが多くなる。ならば、漫画にすれば良いのに、と思ったら漫画原作でした。Kindleで速攻で買い、短編なのであっという間に読めます。
原作を読んで思うのは、映画の方も、もっと構図を凝ってみても良かったかも。原作の良さってテンポなんですよね。映画は丁寧な分、モサッとしているかな。「まりがおか岬」へ行こうと思い立つカットも、泣かせたいのは分かるが、もっとトモヨの思い立ったら即行動の
機敏さを出した方が良かったかも。
最後のマリコからの手紙に何が書いてあったのか?映画でも原作でも語られていません。ただ、トモヨはマリコからの手紙を読んで、納得した終わりになっているので、本編からの流れに沿った解釈で良いんじゃないか、と。
たぶん「生まれ変わってシイちゃんの子供になるね。だから佳いひとを見つけて幸せになって」ではないか、と。ハッピーエンドに振り切るなら、こういう救いのある解釈にしたいですね。
永野芽郁ですが、この役どころには合っていたと思います。元美少女のやさぐれOLってのがポイントですからね。でも、こういうドスの効いた役が似合うか?と言われると、美少女枠で言うと、そこは橋本環奈の方が向いていますかね。
菜緒のぶっ壊れた感じは良かったです。彼女の拗らせ系の演技は上手かった。パンケーキ屋のセリフも、途中から肩を落としリラックスして「私はただシイちゃんが心配してくれればいいの」と上目遣いで語る、ここは上手いな〜と。
全てを語らず、読者に解釈を委ねる感じの原作だったので、映画オリジナルをもっと入れても面白かったかも。私なら菜緒のマリコをもっと掘ってみますかね。
父親や交際相手からDVを受けまくってトモヨしか心を許せる相手がいないマリコ。では何故マリコに黙って自殺したのか。助けて欲しいというメッセージは無かったのか。そのあたりを掘り下げたいかな〜。
映画の監督さんは逆で「これはトモヨの葛藤の話だから」という感覚だったようです。なので、マリコの本心は分からないまま、トモヨ目線だけで作品としています。これはこれで正しいんですがね。
気づくと結構、感想を書いてしまった。観た直後は「駄作ではないが、なのが引っかかるのだろう」って程度の感じでしたが、後からジワジワと楽しめる佳い作品でした。
違和感
ストーリーは好き。
でも、永野芽郁の台詞の数々に違和感。そもそも似合ってない。中学、高校の回想シーンでもタバコ吸ってる以外にヤンキー要素ゼロなのに、「ダチ」とか言わない。
それが気になって、イマイチ入り込めなくて残念!
やさぐれ芽郁ちゃん
やさぐれ芽郁ちゃんは、それだけで絵になる。この路線を更に追求して欲しい。ストーリーは単純だが飽きさせない配役。程良い人情に満たされつつ現実にも引き戻される。まあ、良い映画だ。ただテレビドラマ風でもある。
「永野芽郁最高の好演」
今年120本目。
プライベートでも仲のいい2人だからこそ見せれた珠玉の演技。ここまで凄い演技見ると自分も頑張らなきゃ。窪田正孝好演。ヴェネツィア映画祭でも上演された「ある男」が気になります。
人間大抵の事は風呂入れば何とかなる、ある漫画のセリフです。
原作未読
マリコを回想することで主人公自身の育ってきた環境、今の環境も想像できてきますね。
二人の関係、うらやましい。
そして、これを観ることで今の私はどうなんだろう?今までって本気で友人や家族と付き合ってたかなあ?って考えることもできました。
役者開眼永野芽郁
2022年映画館鑑賞56作品目
10月24日(月)イオンシネマ名取
ハッピーマンデー1100円
原作未読
監督は『百万円と苦虫女』『俺たちに明日はないッス』『ふがいない僕は空を見た』『四十九日のレシピ』『ロマンスドール』『浜の朝日の嘘つきどもと』のタナダユキ
脚本は『リンダリンダリンダ』『俺たちに明日はないッス』『マイ・バック・ページ』『ふがいない僕は空を見た』『聖の青春』『愚行録』の向井康介
ダチの父親からダチの遺骨を強奪しダチが生前に行きたがっていた八戸の海「まりがおか岬」に旅立つ話
永野芽郁主演
永野芽郁役者開眼
永野芽郁が完全に役者として一本立ち
ヌードにはならないがこれもまたまさしく体当たり演技
永野芽郁を味わうための映画
一人芝居が若干多い
独り言が若干多い
大声を張り上げているだけじゃないかと感じる人もそりゃ少なからずいるだろう
いいじゃないか出していこうぜ大きな声を張り上げて叫べばいいじゃん
「打つなテメーコノヤロー!(実際に言っているわけではないがあくまでイメージ)」巨人打線に立ち向かった全盛期の星野仙一投手のような気迫を感じた
永野芽郁はもはや可愛いだけの女じゃない
好感が持てる
ブラボー
冒頭の中華料理店でラーメンを啜るスーツの女というだけで説明なくても外回りの営業だとわかる
割れたスマホを持ち続ける人の性格がなんとなく読み取れる
タバコを踏み潰す描写と骨壷を持って川を渡るシーン好き
牛丼屋でダチの分まで注文して箸を線香のように立てて結局は二人分たいらげるシーンも好き
大切なダチの骨が入った骨壷を武器として使う発想力と行動力が非凡
「くしゃみをしたら床が抜けそう」もなかなかな発想力
ヒロインはダチからシィちゃんと呼ばれていたがしーちゃんといえば自分としては大家志津香なので作品鑑賞中わりと彼女の顔が脳裏に浮かんできて少々参った
女子高生を猥褻目的でバイク男が追いかけるのだがバイクから降りたのにヘルメット被ったまま襲うだろうか
キン肉マンのバイクマンじゃあるまいしヘルメット取れよ
Dr.スランプのオートバイ小僧みたいにチンコとお尻を露出状態ならいろいろと納得できたのだがあまりにも不自然なシーンだった
あとバスで降りた女子高生に手を振る主人公とそれに対して会釈する女子高生のシーンが不自然だった
自分が観た限りバスの中で二人がやり取りする場面は無かった
カットしたのかもしれないがそれだとしたらなぜそこをカットしたのだろうか
タナダユキ監督は疲れていたのか眠たかったのか
残念な点は確かにいくつかあったが強いてあげるならであってそれでも良作といえる
見応え充分
やっぱりタナダユキは天才
助演は奈緒と窪田正孝
奈緒の芝居は想定内
親友に見せるものではないと思うがリストカットの場面は嫌だった
窪田正孝は最上級のホームレスのような出で立ちだがめちゃくちゃカッコよかった
マリコのダチのシイノトモヨに永野芽郁
幼い頃からずっと父親に虐待を受けていたイカガワマリコに奈緒
シイノを度々助けてくれる八戸の釣り人マキオに窪田正孝
マリコの実父に尾美としのり
マリコの継母のタムラキョウコに吉田羊
永野芽郁、よかった。
最後の手紙のシーンは、
何書いてあるのか?
一瞬考えたけど、わかるのは、
マリコが、笑顔になる内容だった事だけ。
多分、宝箱の中に入っていた、
メモ手紙を凝縮した様な事だった。
つまり、遺書を読みながら、行きたかった岬への旅をしていたということかな?
生きていく事って、楽しい事と、悲しい事
どっちが多いのかな?
悲しい時、本当に近くにいてくれた人は
多分、一生忘れない。
他人に対して、してあげられなかった事も、
多分、一生忘れられない。
自分が、人生に何を求めるか?
金?地位?快楽?
自分が、本当に求めているものは、
ひとりひとり違うから、違うもの求めて、得たとしても、
幸せになれないって思う。
何を得ても、ないものねだりになっちゃう。
今わかるのは、自分が本当に求めていたものは、
手に入らなかったって事だけ。
それを踏まえて、生きて行くだけ。
絶望も、高望みもせず、
ほのかな希望は忘れずに。
生きてゆくことが最大の供養
他の方も書いていらしている通りワイルドな女性のロードムービーです。
正直マリコの親父さんに刃物向けてこれまでの悪行を叫ぶシーンは胸スカでした。が、海に着いたあたりから眠気との戦いでした。
山場もオチも少し弱いです。
しかしながら最後の主人公の笑顔にすべて集約されている。
この瞬間のための旅程だったんだな、と。
久しぶりにいい邦画見させてもらいました
とにかく映画らしい映画だと思いました。間の取り方とか演出が優れていて永野さんはじめ奈緒さん窪田さん役者さん達の演技も良かった。特に永野芽郁さんの演技は一生忘れられないものになりました。死んでしまった親友に対して生きている自分は何が出来るのか?ラストの手紙の内容は明かさずに表情だけで終わる演出は素晴らしかった
違和感拭えず...
永野芽郁ちゃんが、
机バンッてして、泣いて、叫んで、
彼女に合っていないキャラを頑張って演技しているなーっ
て、終始思ってしまいました…。
彼女ではなかったかな…。
無理して、あそこまでガサツにしなくても良かろうに…。
割り箸の割方とかねぇ…。
二人の高校生役も、違和感を感じちゃって…
さらっと終わっていた。
-要素と-要素とが掛け合わされると+になるということを問わず語りに描くコメディ(ですよね?)。やさぐれOLと彼女のぶっ壊れた(ブロークン)親友マリ子の遺骨との道行きを描いて何故か心に残る映画。
①この映画に出てくる主要人物達はみなネガティブでいながらどこか可笑しい。
ヒロインの永野芽郁(大好演)扮するシィーちゃんは小学生の時からタバコは吸うは、仕事はサボるは無断欠勤するは上司の電話はシカトするは挙げ句人の遺骨を持ち出して逃走するは、やさぐれてぶっとんだキャラでありながら、牛丼を食べるときお箸を持つ方の腕の肘をちゃんと伸ばして食べたり二人分の牛丼を米粒一つ残さずキレイに完食したりと変に律儀(育ちが良さげ)なのが可笑しい。
かと思うと窪田正孝から恐縮しながらもらったお弁当を電車に乗るや否やろくすっぽ挨拶もせずに“うまっ!”と食い出す傍若無人ぶり。
②遺骨となっても存在感を発揮し続けるマリコは、少女期間の境遇(実母に見捨てられる➡️や父親のDV➡️や父親に⚪⚪される)を思えば同情せざるを得ないのであるが、“シィーちゃんが誰かと付き合ったら私死ぬから”と目の前でリストカットしたにもかかわらず、大人になったら、自分の方が男(どうしようもない奴ばかり)と付き合ってシィーちゃんを蔑ろにしたり、せっかくシィーちゃんに救ってもらった筈のDV男にノコノコと会いに行って骨折させられる始末(違った形の自修傷行為か)。
③シィーちゃんが戻るまで遺骨の番をしてくれた心優しいマキオ君も“名乗るほどの者では”とカッコつけたのにクーラーボックスにちゃんと名前を書いてあったのは笑た。シィーちゃんが崖から落ちた時、目が覚めるまで横でじっと待っていて(実はは待っているのが好きなだけ?だから釣りが好き?でも釣り好きは本当は気が短いとと聞くし…)目が覚めたシィーちゃんに,“”
百合映画?いいえ、友情映画です
最近遺骨を用いた映画が多くて、ちょっとウンザリ。かと思いきや、この映画のラスト「そんなことに使うの!?」と思わず心の中で爆笑してしまい、想像を超えるクオリティでした。
タイトルを訳すと「私のマリコが壊れちまった」となるのだろうか。主人公トモヨが江戸っ子な性格で思ったことを口にしないと収まらないクセの強い女性営業マン。主人公も強烈だが出てくるキャラクターも個性的で見ごたえのあるシーンばかりでした。名シーンばかりですが個人的に印象に残るのは、遺骨の前に箸を突き刺した牛丼。
演技と演出がハイレベルでしかも約80分と短い。1900円で観ても満足のいく映画でした。
2人の演技が凄い!
永野芽郁さんと奈緒さんの演技が凄かった!
お互いが依存しているように見えました
そして奈緒さんの
わたし壊れてるよ
っていうセリフがとても印象的で
今もその場面が目に浮かびます、、
とてもいい映画です!
ありがとうございました!
人生に絶望してる人を救うことが如何に難しい事か。
「大丈夫ですか?」人々が良く口にする言葉です、「大丈夫そうに見えますか?」と返す主人公は強い人。
けれどマリコは普通の人と同じく「大丈夫です。」としか言えない人間。
私たちはそんな時、大抵は心配して声は掛けたが本人が「大丈夫です。」と言ったからと安心する。
けれど他人の胸のうちは簡単にはわからない。
絶望に苛まれた人を救うことは親しい友人ですら、とても難しく不可能とも言える。
それでも救うためにはどうすれば、どうしたら救えるのか永遠のテーマかも。
そんな映画です。
永野芽郁の演技が凄いです、可愛いだけじゃない大女優へ踏み出した感がします。
普段の可愛らしい彼女よりも劇中のやさぐれた女が彼女の本来の姿かと思わせるほどの演技に引き込まれました。
『このご恩は一生忘れません』
原作未読
永野芽郁のヤサグレ演技に、本年度の"頑張ったで賞"を授与したい作品。
勿論、実際のヤサグレ感を表現するにはかなりの不足なのだが、清純派俳優の脱却を目指しての幅広い役柄を模索しているその七転八倒感は非常に好感を抱く。だからこそ、その役柄と実際の俳優としての人間性がシンクロした時に、人は感激を憶えるのではないだろうか。唯演技が上手いというだけの壁をブレイクスルーするには過程も大事なんだと、今作品を通じて強く感じた。
発露の頂点、クライマックスは崖での遺骨を置いての身投げのシーン。正直、涙が止まらなかったのはその前迄のキチンと描かれた構成であろう。キチンと耕せば綺麗な花が咲く。身を以て体感したストーリーテリングである。
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