「PS2のホラゲーを見てると思えば面白い」きさらぎ駅 おかでんさんの映画レビュー(感想・評価)
PS2のホラゲーを見てると思えば面白い
これはね、ハードルを上げて見たかどうかで評価変わると思う。期待して見たらそりゃ星1つくだろうなって思うし、俺みたいに全く期待せず見たら星5つける人もいるだろうなという。うん、まぁチープだし大根演技だしで星5はどうやっても付けられないっちゃ付けれないんだけど、B級映画として試みやコンセプトという観点で評価するならば星3つけてもいいんじゃないかな。
オチはまぁ陳腐っちゃ陳腐だけど、ホラーの王道として考えればいい終わり方だったと思うよ。はすみがアスカを助ける為に、はるなに情報を与えて「最後の部分だけ改竄して、先に入ったアスカは死んで自分だけ助かった」と伝えることで、利己的なはるなが最後、自分が助かりたいが為に先にアスカを扉に誘導すると考えてはるなを犠牲にアスカを助けようとした、というオチな訳ですね。
アスカを助ける為にはるなを使うはすみも、自分が助かりたいが為にアスカを犠牲にしようとするはるなも、人の心の醜さみたいな部分は演出できていたんじゃないでしょうか。まぁだからどうした、と言われたらそれまでなんですけど。あくまでB級ホラーとして楽しむ分にはそれなりのオチだと思います。
あと、この映画を楽しむコツは「映画だと思ってみない」ことですね。
PS2時代のチープなホラーゲームを見ている、と思えばそこそこ楽しめます。むしろそういう見方をするとあら不思議。クオリティが高く見えてくるぞ!
PS2のホラーゲーム「きさらぎ駅」を異世界脱出RTAしてみた!という動画だと思って是非楽しんでみてください。ちなみにそれ以外に楽しむ方法はありません。基本ギャグ寄りで怖くはないどころか笑えるシーン多いので怖いのが苦手な人にもオススメです。