劇場公開日 2022年6月3日

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「堂々巡りの意味」きさらぎ駅 talkieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0堂々巡りの意味

2022年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「きさらぎ駅」に向かう電車に乗り合わせたという会社員風の男、若い男女、女子高生は、実は、何らかの事件・事故に巻き込まれて生死の境をさまよっていたというふうに考えることはできないでしょうか。
作品中から姿を消すということは彼・彼女らが死に至ったことを意味し、また作中に戻ってくるということは、医師らの懸命な蘇生措置で、また生の領域に立ち戻ってきたことを意味する―。
作中で、生還への希望を象徴するかのような「光の扉」や、「トンネル」(二つの異なる世界を結びつける通路を象徴)のシーンが効果的に使われていたことも、そのことを裏付けるように思います。
そう考えると、これはこれで、なかなか「出来の良い」(失礼)作品のようにも思われます。
ホラー・オカルトの類は、これまで、その理由だけで観てこなかった評論子ですが、たまたま地元の映画館での上映を見逃していたことからDVDで鑑賞することになりましたが、結果として「蒙を啓かれた」ような思いがあります。
その意味で、思いがけない一本になりました。評論子には。

talkie