劇場公開日 2022年6月3日

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「何だコレ!?都市伝説駅」きさらぎ駅 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0何だコレ!?都市伝説駅

2022年11月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

寝られる

2004年、“はすみ”というハンドルネームでインターネットの掲示板2ちゃんねるに投稿されたのが始まり。
同1月8日23時40分、仕事終わりに静岡県浜松市の遠州鉄道新浜松駅から電車に乗った所、異空間のような謎の無人駅に到着。その駅名は、“きさらぎ駅”。
そこでの奇妙な体験談を2ちゃんねるに実況で投稿。スレ参加者とリアルタイムでやり取り。
“はすみ”はどうなった…?
“きさらぎ駅”とは…?
知る人ぞ知る都市伝説らしいが、全く知らなかった。
知ったのは、いつぞやTVバラエティー『世界の何だコレ!?ミステリー』で取り上げられた事で。これをきっかけにまたまた注目を浴びるようになったとか。
ここぞとばかりに映画化。
これを、便乗商法と言う。

嘘か真か、存在するか否か…?
それらを題材にするのはホラーの定番。最近だと清水崇監督の“実録恐怖の村シリーズ”。
有名都市伝説を題材にして、近年低調のJホラーに都市伝説ではなく伝説を作る…と思いきや、
監督はよく知らない。何本か監督作あるが、B級が多い…。
製作会社も大手ではない。
その危惧は的中。何年に何本も氾濫する、B級ホラーの類い。
この題材じゃなかったら完全スルーしていただろう。

“きさらぎ駅”について調べる女子大生・春奈は、投稿者“はすみ”を探し出し、話を聞く。
その奇妙な体験談、そこで起きた出来事…。
投稿者と同じ方法で電車に乗り、“きさらぎ駅”へ。そこで…。

前半投稿者の体験談をカメラ目線の一人称で見せるのはユニーク。“体験談”を見るこちら側も体験。
が、話や恐怖や作品そのもののクオリティーやレベルなど、何もかもチープ。
突然頭が膨張しての破裂、人体発火炎上、血管のような何か…本当に令和時代なのかと疑いたくなるくらいの超低クオリティー。
“きさらぎ駅”の不気味な雰囲気や謎を押し出せば良かったのに、展開するのはサバイバル・デスゲーム感。
登場人物たちの言動も意味不明。死んだ人がゾンビみたいに蘇って襲い掛かってきたり、「線路の上に立ってたら危ないよ」と親切に執拗に教えてくれる不気味な老人など、怖いどころかもはや笑えてくる。
『“それ”がいる森』や『貞子DX』もホラーじゃなくコメディかネタとの声、声、声…。最近のブームなのか、それともJホラーはいつから爆笑ホラーに成り下がったのか…?
展開やオチも例外なくグダグダ。Jホラーはいつからこんなつまらなくなったのか…?

ヒロインの恒松祐里はキュート。本田望結も可愛かった。
それには救われるが、春奈が体験談を聞いていて他の人たちを助けようと通りすがった車の運転手を殺すのはドン引き!
ヤベー奴と思われても仕方ない。

実際の体験談からかなり脚色。
一人でのさ迷いが、乗り合わせた電車の数人と。
最後は通りすがった車に乗った筈が(そのまま消息が途絶えるが数年後再び投稿)、ドタバタ襲撃の中光る扉へ。
真偽のほどが問われる都市伝説が完全創作に。

まあ、この“きさらぎ駅”自体胡散臭い。
これ以降、私も“きさらぎ駅”に行ったとか、似たような無人駅の投稿も相次いだとか。
そうなってくると、ねぇ…。
所詮は都市伝説だから。
だけど、中には“都市史実”も…??

近大
CBさんのコメント
2022年11月6日

> だけど、中には“都市史実”も…??
うわ。こわ。

CB