チェルノブイリ1986のレビュー・感想・評価
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主人公がクズ野郎というのが意外。行き当たりばったりの対応しかやらない当時の政府の愚策を鋭く糾弾する骨太なドラマ
1986年のチェルノブイリ爆発事故の実録ドラマではなく、実話に着想を得たフィクション。となれば普通泣かせるドラマに仕上げてきそうなものですが、主人公の消防士アレクセイが物凄く自分勝手で観客の感情移入を全力で阻止します。突然恋人オリガをほったらかしにして失踪、10年後に偶然出会ったかと思えば強引にデートに連れ出し復縁を迫り、その10年間のオリガの人生がどうなったのかを一瞬で悟るも謝るわけでもない一方通行の傍若無人にそれが当時のソ連ではデフォルトだったのかと呆気にとられます。さらに酷いことにアレクセイは大規模な水蒸気爆発を阻止する作戦に参加することを頑なに拒否して観客をイラつかせます。その作戦の決死隊に参加するメンバーはほぼ全員特別報酬目当ての愚連隊。ソ連にはアガペーという概念はないのかと呆然としますが、これって当時の共産主義が結局嘘っぱちだったことを暗に示しているのだと好意的に解釈すると、この後に繰り返される試練が壮絶なクズ男に課せられた通過儀礼に見えてきて、そりゃそうだろという結末にソフトランディングしますがその後に延々と続く余韻はこの事故から36年も経っているのに世界が何も変わっていないという惨憺たる現実を炙り出します。こんな題材をメロドラマにせず当時の政府の愚策を糾弾することに注力した点は鮮烈でした。
監督・主演はダニーラ・コズロフスキー。どっかで見た顔だなと気になっていましたが、イリヤ・ナイシュラー監督のバイオレントSFアクション『ハードコア』で卑劣極まりない悪党エイカンを演じていた人。目つきだけで全く異なるキャラクターを演じ分ける才能に舌を巻きました。
ただ淡々と、史実、事実として
唐突な急ハンドル
1986年、当時ソ連のウクライナにて起きた原発事故に挑んだ消防士達の物語。
30年以上経った今でもよく聞く未曾有の事故ですよね。
キューバ危機にも並ぶ世界の大ピンチだった内容を、映画作品としてどう教えてくれるのかと期待したが・・・。
結論から言うと、ちょっと観たかった内容とは違っていたかな。。
技術的にもリアルな視点や、ソ連という独特な政府に対する反骨心みたいなもの中心に描くドラマ作品を期待していたのだけれど。。まぁ政治批判になるような内容はムリか。。
いずれにせよ、中盤までは粗100%ロマンスに振り切った内容。一応原発というワードが出てきたりはしたが、もはやチェルノブイリの映画だとは忘れそうになるほど。
そして、そこからいきなり、本当に本当にいきなりドーンですよ。前触れとか一切描かれず。
正直かなり呆気にとられました。
そこからの内容は危険すぎる原発に挑む男達や、身勝手なお偉いさんなど、自分が期待していたものが始まってはいったが、どうにも最初のロマンス全開からの急カーブが引っ掛かり、のめり込むことができなかった。
それに、俺の代わりにスイスに…なんて絶対認められないでしょ。まぁフィクションにツッコみ過ぎてもいかんですが。
後半にはアレクセイとオリガの恋愛が良い味付けになっていった場面もあったが、とにかく前半をロマンスの代わりに、4号炉爆発までのいきさつや管理体制を描いたドラマにしていたら、ワタクシ的には結構な名作になったのかなぁ・・・なんて思ったりした。
なんか、大分前の映画ですが、パールハーバーをちょっと思い出したりもした。
とは言え、映画の中ではこれを人災だと言っていたり、ちょっと驚くシーンもあった。
それに、原発施設内で奮闘する姿は本当に緊張感もあり、パニックにも勇敢にもなる人間模様が良く描かれていた作品だった。
被ばくの恐怖
今だから余計色々考える映画
架空を通して観る現実
チェルノブイリ原発事故(事実)を舞台に、
その終息に尽力した主人公たちの物語(架空)だ。
この手の作品は二手に分かれる。
一つはヒーローとしてたたえまくる。
もうひとつは悲劇を啓蒙する。
自国の大事故だけに前例でくるのか、と思いきや
内容は後者に重きが置かれていた。
面白いなと思えたのは事実に沿いながら
そこに従事する架空の人物の物語を追うことで、
事故が与えた影響というよりも
ある人物が人生の中で遭遇した事故、という視点に変換されるところだった。
そんなあったかもしれない物語を通して観ることで、
事故を事故として理解するより身近に感じられたような気がしている。
これは翻訳の関係なのかどうかわからないが、
冒頭で主人公と相手役の彼女、そしてその子供の関係がどうなのか、
最後まで明確に言葉で説明されることのないまま進むのだが、
それでも理解できる見せ方がとてもうまいな、と始終感じながらがら見ていた。
HBOの「チェルノブイリ」も鑑賞済みだが、
主人公の最終ミッションはそこにもしっかり描かれており、
事故処理全体のどの部分を担った人物なのかを知りたい場合、
鑑賞するとよく分かるのでお勧めしたい。
また過去、他にもいくつかロシア映画を見てきたが、
ロシア映画に出てくる女性は強い。
今回も申し分なく強かった。
ブラボー。
題材に比して矮小なスケール感
まずはアレクセイ(主人公・消防士)の自己中心性を冒頭30分を費やして延々と観せられる。
オリガ(ヒロイン・美容師)との10年ぶりの再開を喜ぶのはよいとして、バスを停めて強引に連れ出し、家まで押しかけたかと思えば、オリガに息子が居る事実に勝手に憤る。
約束はすっぽかし、それに反省の色もなくキエフで一緒に暮らそうなどとコナをかけまくる。
ここまでで主人公に対する共感性は、2022年現在のルーブル並に下落する。
肝心の原発事故について。
事故原因やソ連政府の対応についてはほとんど描写がなく、消防士としてのアレクセイの行動に焦点があてられるが、どうも脚色が過ぎるように見えた。
一次火災の消火後は、炉心のメルトダウン(メルトスルー)によって、地下水槽の水が水蒸気爆発の危機に瀕したのは事実だが、アレクセイという架空の人物はこれらの対応にことごとく参与してくる。
特に水槽の排水バルブの開放は、史実では志願した原子炉職員3名によって実施され、職員はソ連崩壊後も存命であった。
劇中のような、消防士が報酬を引き換えに潜り、バルブ開放後、水中で力尽きたような描写は、いったい如何なる記録に基づいたのだろう。
アレクセイの行動にも一貫性がなく、場当たり的にオリガと絡んでは現場に戻っていく。
これは致し方ないことなのだが、防護服にマスクという風体から、原発内部のシーンでは人物が認識しづらく、ますますストーリーラインの把握を困難にしている。
結局のところ、原発事故そのものは舞台装置程度の役割でしかなく、ソビエト的な硬直した官僚機構や原発事故全体の対策等にはほとんど触れられない。
テーマとして家族愛や友情を感じるには、アレクセイは明らかに癖がある上に、その行動は中途半端に終始したままフェードアウトしてしまう。
スケール感が大きく削がれ、それでいて首をかしげるような展開にいつまでも気を散らされる。
HBO製作のドラマにも脚色や嘘はあったが、それを割り引いてなお見ごたえのあるシリーズだった。
本作にはそこまでの期待は抱かずに鑑賞することをお勧めする。
綺麗事にしてしまった大災害の罪
コウノトリが落ちたとき
主人公はチェルノブイリ原子力発電所のある地域を担当する消防士アレクセイ(愛称アリョーシャ)である。チェルノブイリ原発は、ベラルーシとの国境近く、ドニエプル川の支流であるリカ・プリピャチのそばに作られた冷却池の横に建てられている。南方100キロメートルに首都キエフがある。
同じ原発事故を扱った邦画の「Fukushima 50」とは切り口がまったく違っていて、事故の全体像があまり見えてこない。それも当然で、本作品はロシア映画である。民主主義国とは違って、当局の検閲は厳しい。「Fukushima 50」のような作品を作ったら、上映ができない可能性があるだろう。
その点を考えると、家族愛を物語の中心にしたのは苦肉の策で、それでも登場人物のセリフの端々には国民の命を軽視する政治権力への批判がある。前半を主人公の個人的な生活の描写にしたのも、当局の検閲を和らげるためかもしれないし、主人公を身勝手な大酒飲みの男にしたのも、前半は割と退屈な話がダラダラ続くのも、同様かもしれない。
後半は刮目して鑑賞することをおすすめする。本作品の中心は事故発生後にある。現場の従事者は命がけで頑張って被害者を救おうとしているが、政権中枢の反応は遅い。福島原発事故のときはスマートフォンなどの通信機器が行き渡っていたが、1986年の段階では電話が最速の通信手段だった。電話では画像も送れない。
とはいえ、強い放射能が発生している炉心付近では、画像や通信どころか、近づくことさえできない。その点では福島原発事故も同じで、原子炉がどうなっているのか、未だに分かっていない。分かっていないまま、福島原発は廃炉作業が進められている。廃炉には30年から40年ほどかかるそうだ。
はっきりわかるのは、原子力は人間が制御できるものではないということだ。できるのは原子爆弾や水素爆弾で、雷管さえ作動させなければ爆発はしない。それに対して原子力発電は核分裂の連鎖反応を制御するわけだから、非常に困難な技術であり、僅かなミスや誤作動、それに天災地変によって容易に暴走する。
核爆弾は別の意味合いで人間には制御できない。核の抑止力は核兵器を使わないことで成り立つが、ひとたび核兵器の発射ボタンが押されてしまえば、対抗策として核のボタンが押される。更に対抗してとなると、何発の原爆が爆発するのかわからないし、どれくらいの被害が出るか予想がつかない。人類滅亡の危機が訪れる可能性もある。
ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻したこの時期に本作品が公開されたことの意義は、原子力は人間には制御不可だというテーマにあると思う。
原題の直訳は「コウノトリが落ちたとき」である。これから鑑賞する人は、この言葉を覚えておくといい。
今見ると皮肉
ロシア映画だが、ウクライナも協力していて(そもそもがウクライナ人プロデューサーによる制作)の2020年公開作品なのが、ロシアのウクライナ侵攻の今は皮肉な感じ。
爆発事故初期の消火活動に当たった消防士たちが、放射線被曝と火傷でバタバタ倒れ、病院で亡くなっていくあたりの見せ方はちと劇的(漫画的)すぎかも。
特に、崩壊した建屋から光の柱がたっていたのは、やりすぎかな。
「火災だけで原子炉は無事です」と報告した所長とか、ネガティブな事実系はスッパリカット。
事故の原因はあくまでも現場の手抜き工事と、現場判断でマニュアルを守ってなかったせいにしていて、設計ミスや共産党中央委員会の安全意識がなかったことにはあまり触れられず。
軍の指揮の下、水蒸気爆発による汚染拡大を防ぐため、圧力抑制プールから水を排出する作業にのみ、物語は集約。
「祖国や家族を守るために命を賭ける市民」の姿を見せつけられた。
すごくロシア寄りで、『Fukushima50』的なプロパガンダの香ばしい内容に思えたのに、ロシア政府からこのプロデューサーは「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に認定され、過去に手がけてきた映画はすべてロシアで公開禁止となってしまったそうです。
まぁ、上が無理強いをする描写に、多少ロシア(旧ソ連)に対する批判精神は混じっていたから、その辺かな?
原発事故の恐ろしさはよく分かった
けっこうよかった
チェルノブイリ原発の消防隊が主人公で、とんでもない惨事で活動する。これを見ると福島の事故はまだマシであったと思える。放射線の線量オーバーで人々がバタバタ死ぬ。作業員目線で描かれるので全体像が分からないのだけど、とにかく悲惨な状況であることだけは伝わる。物語のクライマックスは水蒸気爆発を防ぐために地下の水を抜くかどうか、そのバルブを開けられるかどうかで確かに命がけだ。何がどう爆発して放射線や汚染物質がどうなってるのかは描かれない。
人災と言うならば、その原因と教訓をしっかりと描くべき
一人の消防士の視点に絞って、チェルノブイリ原発事故の消火活動と排水バブルの閉鎖作業の様子が描かれる。もっと全体的な視点から、事故の原因や教訓が描かれるのかと期待していたが、完全に肩透かし。
自らの命をなげうって危険な作業に身を投じた英雄的な行為を讃えたかったのかもしれないが、そのような自己犠牲は、どのような事故現場でも、あるいは戦場でも存在し得る。これでは、何のためにチェルノブイリを題材として取り上げたのかが分からない。
ただ、主人公が決死隊に志願する理由が、特権的な優遇措置を手に入れたいがためというのは、いかにもソ連での話らしいという感じがする。この映画が、変な国威発揚モノになっていないのは、まさにこうしたエピソードを描いているからで、ある意味で、それが、この映画の良心なのかもしれない。
ロシア版fukusima50?
美しい朝は誰のもの?
1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原発事故に際し被害拡大を抑えるべく尽力した人達を描いたフィクション。
バックストーリーを描きたいのはわかるけれど、行きなり始まるチープな恋愛ドラマがクソつまらん。主人公透スカし過ぎじゃね?
しかも約束をしてやっとこシーンが変わったと思ったのにまだこのやり取り続くんですか…。
暫くそんなのみせられていたと思ったら、えっ!いきなり爆発!?
いよいよ現場のシーンになっていき、緊縛感が湧いてきたと思ったのに、方法とか障壁とか技術的なことよりメンタルばかり。
指示できないは良いけれど、いつになったら行くのよ?急がなくて良いの?の繰り返しだったり、突入しても無秩序無計画行き当たりばったりですか?
話自体はわるくない、というかむしろ好みの部類だけど、脚本、演出、テンポの悪さにノリきれなかった。
評価が難しいなあ
かつてのソビエト連邦は15の共和国から構成されていて、現在戦争しているロシアとウクライナもその中の共和国の一つでした。
チェルノブイリ原発はウクライナ共和国にあって、事故の収束作業のため、ソビエト連邦全体として作業にあたったと聞いたことがあります。
ロシア・ウクライナ間の戦争において、その原発を巡って両国が戦闘したのは歴史の皮肉ですね(ロシア側が撤退したそうですが)
評価が難しいと感じるのは、
・リアリティがどれだけあるかわからないこと
(冒頭に実際の事故に基づいているが主人公については架空のものと表示されます。最悪な出来事を防ごうとした人がそもそもいるかわからない。事故当時の原発を取り巻く状況が本当なのかわからない、排水することによって最悪の惨事を防いだことになっているが本当なのかわからない・・と分からないことが多すぎる)
・主人公に魅力がない(超自己中です)
・あとは、身勝手な理屈で戦争始めたロシアという国で製作された作品だから
(作品には責任はないのは理解していますが、どうしても気になります)
ロシア・ウクライナ戦争勃発前に見たのなら、評価は変わったかもしれません。
1-9-8-6
チェルノブイリ原発については何となく授業で習ったなーくらいの知識です。このご時世ロシア映画を観れるのはありがたいですし、暫く観れないのかもなーと少し噛み締めて鑑賞。
と、意気込んだ割には身勝手消防士と未亡人のベロベロチューから始まったせいか集中力の糸がプツンと切れてしまいました。そのせいか2時間と少しある本作の記憶が断片的にしかありません。
まず爆発の映像やそれに伴う被害の様子は実際には及ばずとも体内外の影響の描き方はとても悲惨で、嘔吐や皮膚のただれだったりと恐怖を煽るには十分な痛々しさでした。放射線での影響もしっかりと描いており、グロ表現からは多少逃げつつも作り手の現実を伝えようとする姿勢は良いなと思いました。
仲間を救助するシーンや、爆発の原因を突き止める様子をノンストップで描いているのも飽きさせない工夫をしていて良かったです。
ただ、あまりに一本道過ぎるのもあり、展開が読めてしまうのは非常に残念でした。フィクションを基にしたというのもあり、ちょくちょく詰め込みに甘い部分がありました。
という感じで序盤のイチャイチャやバスジャックがなければもう少しちゃんと観れたかなーとやや後悔。でも2回行くかというと…。うん…。
鑑賞日 5/6
鑑賞時間 14:55〜17:20
座席 F-8
ウォッカをがぶ飲みして忘れたい一品
久しぶりに再会した消防士と理容師のラブロマンス映画として始まります。
最後まで観ると、ふっ、姑息な・・・
最近、モノクロのソ連時代の映画(親愛なる同志たちへ)を観たばっかりなのに、今夜の仕事帰りに観ようと思っていたお馬鹿テレビドラマの劇場版というお気楽な「ラジエーションハウス」の開始時間に間に合わなかったもので、つい、放射線繋がりで観てしまいました。
急性放射線障害の勉強にはなります。放射線に弱い人は一定の確率でいますが、放射線に強い人なんかはいませんので、スーパーマンと勘違いしないで頂きたい。
ソ連(ロシア)のプロパガンダ映画と言ってよいでしょう。ウクライナに現存するチェルノブイリ原発。最初からなんかあったら、地元にすべて押し付けようとしていたかもしれない人災です。命をなげうって我が子を生かそうとする男を美化して、同胞(同志)の勇気ある愛国心を煽っています。共産党統治下にある国の党関係者に優遇される特権(この映画では医療の進んだスイスに空輸で運んで助けてもらえる)がストーリーの大きな前提になっています。我が夫と息子を自分の特権を利用してでも安全な他国に逃そうとした母親の映画「アイダは何処へ」も思い出さます。実際に位の高い党関係者は送られたかもしれませんが、チェルノブイリの初期消火に当たった消防士たちがそのような特権的優遇措置の恩恵にあずかれたかは甚だ疑問です。
東海村の臨界事故の犠牲になった方も手の施しようがなく、痛み止めや麻薬で経過を観察されてお亡くなりになったと伺っております。この映画に出てくる放射線科医師の女医さん(二キータ)もはっきり言って国家の手先で詳細なデータ収集が任務だった可能性が高いです。主人公が彼女に気があるような描き方も糞です。手の施しようがないほどの被曝に特効薬などありません。あの子供が助かったなんてことは幻想です。フジカシングルエイトみたいな8ミリカメラは懐かしかったですが。スイス(永世中立国)に送れば助かるなんて大嘘です。昔、ハバロフスクの大火傷を負った子供を人道的に日本の医療機関が全力で助けた事例とは全く異なる事案です。
子どものころ(50年前)、冒険王という漫画雑誌がありまして、石ノ森章太郎先生の読み切りがありました。宇宙ステーションに乗せられた囚人の男が核の脅威を省みずに人類の未来のために故障したバルブの栓をどろどろに溶けながらも敢行する漫画でした。強烈なテーマで今も記憶しています。核の恐ろしさと自己犠牲に絡んだ嫌な記憶です。若い人たちには唯一の被曝国の漫画家が50年前に予測しえた惨劇が今も起こりうる現実にむしろ驚愕して、人類の未来のために勇敢に行動して貰いたいです。
土曜日のデートで観に来ていたカップルさんはエンドロール早々に出て行かれました。大正解。
お金と時間に余裕のある方はどうぞ。時間を大切にしたい方は、放射線障害についてググって勉強する方がよっぽどよいかか思います。
ご免なさいね。映画ファンの夢をくじくような書き込みで。
どうか、第三次世界大戦がおきませんように。アーメン。
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