「いろいろドイヒー」ハウ おたまさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろドイヒー
なんか癒されそうなサムネだったのでネトフリ視聴。
うっかり遠くへ行った愛犬が帰ってきて感動の再会やな。よし泣けるはず。って思って見たら、これがラスト含めて近年稀に見るダメ作だった。
まずは部下の破談を公衆の面前でアウティング。人権侵害。
本人無視で保護犬押し付け。愛護団体の人全てがそうとは言わないけど、この独善的な押し付けがましさは割とリアルに知ってる。
それでもちゃんとハウを世話するタミオだけど、立ち入り禁止区域に入って犬の散歩。
犬が消えたのにその場で寝てる飼い主に何も告げずいなくなる子供達。
ペットロスに陥る同僚に心無い言葉を投げつける市役所の女。
終盤事故に遭遇し、すぐそばで車が煙出してひっくり返ってるのに「行こう行こう」と去るチャリの子供たち。もう投げてるよね?犬童監督。
脚本もなかなかひどかった。飼い主の元へ帰るためにひたすら走る犬と、巡り合った人々をオムニバス形式で描く作品は名犬ラッシーのいにしえから何作も見て来たと思うけど、本作はどれもこれも中途半端で全く印象に残らない。特に被災地絡みのイジメの話、長い割に中身が薄過ぎる。修道院の話も、若干カルトっぽい描写が不敬に見えた。DV男がカッター出して来たときには「あーあ」って声出たわ。傘のお婆さんくらいか。
ラストも悪い意味で意外過ぎた。ここまで必死で帰ってきたハウの気持ちは?タミオも結局「いい人に拾ってもらえよ」って泣きながら子犬捨てる人と同じやん。ラストが一番胸くそ悪かった。
って言うか、トラックに轢かれた白い犬のくだりから最後までずっと引っかかってたんだけど
マイクロチップの謎は回収されたん?
見直す気も起きかなかったので、見逃してるだけかもしれないけど、もうワンコの可愛さだけです。星半分。