「最悪のオチ。犬飼ってる人は見ない方がいい。」ハウ うらさんの映画レビュー(感想・評価)
最悪のオチ。犬飼ってる人は見ない方がいい。
びっくりして映画.comのアカウント作るぐらいひどい映画だった。
食事中家族が見てたので一緒に鑑賞。
ハウ役のわんちゃんはめちゃくちゃ可愛くて演技上手い。めちゃくちゃえらい。
最後の感動を煽るために感動やら嫌な気持ちやらが地味に積み重ねられていく典型的な邦画。
そこもつまらないけどまぁ最後のオチだけ気になるから見るか…と思ってたのに…。
一生懸命飼い主の元に帰ろうと冒険してやっと帰ってきたハウがせっかく家にたどり着いたのに主人公はすでに引っ越しており、新しく家に住んでいた家族に飼われたあと主人公と再会し、喜んでいたのに主人公に別れを告げられる…。
主人公視点とハウ(のいるとこ)視点が交互に出てくる脚本だったので、そこはハウの気持ちで考えればどう考えても主人公の元に帰りたかったのわかるのに捨てられるようなもん。
かと言って新しい飼い主の男の子(父親が死んで引っ越してきたところでハウと出会った)から奪うわけにもいかず、どうしようもないという展開。
最悪…真夏に布団かぶって寝て夜中にクーラーが切れた時に見る悪夢みたいな胸糞の悪さ…。
ただちょっとだけ映画内の展開で興奮したところがあって、ハウが修道院に訪れた時にそこで出会った昔の飼い主の現DV被害者の女性と彼女を追いかけてきて修道院でカッター振り回し事件を起こした夫の車が事故ったシーン。
ガソリンが流れでるのをわかりやすく演出してたので「あーこれは車が燃えるな」とすぐに理解したのですが、事故ったあとすぐに女性に意識があったので「もしかしてこれは夫が車の爆発に巻き込まれて死ぬ展開か…?!」と邦画では(そもそもそういう視点で作られてない限り)めったない復讐のカタルシスが味わえるのか?!とすごい興奮したけどハウが助けてくれました。
優しいねハウ…まぁそうだよね…えらいね…。
でもそこで普通の映画らしさを見せられたことでなるほどやっぱりこの映画は典型的な邦画(よくない方)なんだなと思ってオチを見てたら↑だったのでこんな胸糞にするならせめてさっきの夫が死んでたらある種の人気が出る映画になったかもしれないのに…!!と無駄に悔しくなりました。
ベタベタの全部先が読めるテンプレ展開のくせになんでオチだけあんな胸糞にできるねん。新しい。
120分みてこれだったら私みたいな穿った映画の見方をしてる人間でなくて感動求めて行った人はショック受けてるだろうな…と思ったら、普通に感動してる人いっぱいいて二重にショックを受けました。
私は自分の犬が逃げて近所の誰かに飼われてたりしようもんならどんな手段を使っても取り返します。
もし原作者か監督が犬飼ってるならこんな胸糞悪い映画作れんで…酷いもん見たな…。
ただ酷すぎて逆に面白かったので星は1にしておきます。
ある意味心動かされてとても印象に残ったので。