「犬の映画だからって監督に犬童一心抜擢ってどうよ」ハウ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
犬の映画だからって監督に犬童一心抜擢ってどうよ
2022年映画館鑑賞40作品目
8月29日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
監督は『ジョゼと虎と魚たち』『死に花』『いぬのえいが「ポチは待っている」』『グーグーだって猫である』『引っ越し大名!』『最高の人生の見つけ方』の犬童一心
脚本は『ドラゴンヘッド』『鉄人28号』『青いうた〜のど自慢 青春編〜』『チーム・バチスタの栄光』『ジェネラル・ルージュの凱旋』『老後の資金がありません! 』の斉藤ひろし
犬童一心監督も脚本に携わった
犬が好きで好きでたまらない人におすすめ
猫派だけど犬も嫌いじゃない人にもおすすめ
綱吉のどこがいけないのか理解できないしむしろ名君だと尊敬する人にもおすすめ
飼い主に傷つけられ捨てられた保護犬ハウと婚約者に裏切られ捨てられた30過ぎの男赤西民夫と出会いと別れ
結婚が破談になり落ち込む民夫は職場の上司とその奥さんの勧めで保護犬を飼うことになる
白い大型犬にハウと名づけ民夫はすっかり明るさを取り戻した
そんなある日民夫が居眠りをしているあいだにハウが行方不明に
ボールを追いかけ長距離トラックの荷台に入りそのまま青森に到着
ハウは青森から民夫が住む神奈川まで一年かけて旅をするロードムービー
ナレーション多め
でも石田ゆり子なら良いだろう
ハウは色々な場所に訪れ様々な人々と出会い交流するわけだがやっぱり元飼い主との再会を果たす修道院が一番鮮明に記憶に残る
なぜかフランチェスコと名づけるシスターに笑える
カッターまで振り回すDV夫はマジで怖い
やっぱりスクリーンにドアップで映し出される迫力あるモトーラの顔ぢからはやはり映画館で観ないといけない
ローカル線に乗るか乗らないかいじめられっ子といじめっ子の対峙も印象的
ハウが虐待を受けたことを知った時はそれだけで涙が溢れた
何度もウルウルしてしまった
自分は犬が好きなんだなと
反韓だか反安倍だか知らんがデモ隊が機動隊と衝突してボコボコにされたとしてもなんの感慨もないだろうが犬や猫となると別
民夫が真里奈に振られたときは笑ったのにな
そういう人間なんだな僕は
最後はバッドエンドなのかな
たしかに意外な展開だったけど
それでもあれはあれで良かったと思うよ
エンドクレジットは平凡な部類だけどGReeeeNの歌唱力はいつ聴いても良いね
神奈川の市役所職員赤西民夫に田中圭
民夫の職場の後輩・足立桃子に池田エライザ
民夫の上司・鍋島史郎に野間口徹
史郎の妻で犬の保護活動をしている鍋島麗子に渡辺真起子
DV夫から教会に逃げてきた森下めぐみにモトーラ世理奈
結婚直前に民夫に別れを告げた真里菜に深川麻衣
原発事故で福島から引っ越してきた女子高生の朝倉麻衣に長澤樹
麻衣のクラスメートの亮に前川佑
めぐみの夫に細川岳
市役所職員に田村たがめ
岩手で自動車修理工場を営む男に田中要次
ハウに出会う老婆に草村礼子
妻に先立たれ市役所に訪れる老人に品川徹
修道院の神父に利重剛
修道院のマザーに伊勢志摩
修道院のシスターに市川実和子
ハウの新しい飼い主の母親に田畑智子
傘屋を営む関根志津に宮本信子
既に他界している志津の夫・関根次郎に石橋蓮司
ナレーションに石田ゆり子