マイ・ニューヨーク・ダイアリーのレビュー・感想・評価
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文系の高度な知識が要求されるが、今週では本命枠。
今年129本目(合計403本目/今月(2022年5月度)6本目)。
ということで、「チェルノブイリ」から5分違いでこちら。
こちらも、ここの特集およりホームページにあるように、実在した人物を描く内容なので、あることないこと描けないし、現在(2021~2022)では非常識かなと思えることもそのまま描かれています。とはいえ、30年ほど前(1990年代)なので、「極端に思想・考え方が根本に違う」ということはありません。
どう見るかは大きく分けて2つあるかなと思います。一つはジョアンナ(ジョアンナ・ラコフ)の自叙伝的映画と見る考え方、もう一つは、1990年ころから少しずつ芽生えてきた男女同権思想の先駆けとなる、「単に家で家事育児をするだけではなく、会社などで立派に働く女性の姿」を描くというもので、私はもっぱら後者の考え方でみました。ただし、実話がベースであるため、「ライ麦畑でつかまえて」などに代表される作品等の知識はほぼ前提にされてしまいます(ただし、それらの小説の細かい知識までは要求はされない)。
実はここのホームページやレビューよりも、公式HPのほうが非常に丁寧に当時の(女性の)作家レビュー事情やジョアンナやサリンジャーについて説明されているので、そちらを参考にされたほうが早いのでは…と思います(公式パンフもありますが、パンフを買わなくてもわかるくらいに丁寧に書かれていて良心的)。
上記通り、「自叙伝的映画とみる立場」と「女性の独立の先駆けとなった一つの出来事」とみる立場の2つがあり、私は後者でみましたが、前者とみる立場や半々的に見る立場、両方あると思います。それは映画内でも特に誘導などないので、どちらの見方も可能かなというところです。
とくに表現や字幕などわかりにくい点はないので、フルスコアにしています(まぁあえていえば、ジョアンナやサリンジャーのことは知っていたほうが良いかもしれません)。
小さな「新社会人」の気づきと目覚め。「自分探し」までは読み取れないなぁ。懐かしい風景でありました。佳作。
アメリカの文学者はヘミングウェイとサリンジャー
フィッツジェラルドくらいしか知らないし。
一番感動したのは「O ・ヘンリー」の短編集のワシ。・・・
【名前の「打ち間違い」の指摘は無しね・・・】
そもそも、出版社じゃない「出版エージェンシー」ってなんやねん??
助手とはいえ、作家志望のくせに「サリンジャー」読んだことないって??
とは思ったが、自叙伝に基づくらしいので事実なのだろう、担当だよ??
まあ学校「UC バークレーor イギリスの大学院?」でたばかりのある意味「まだまだ多感な」
新人女性が、最初はキツイけど、慣れると真っ当さに気づく「女上司」
隠遁奇人作家とそのファン とか 同棲する恋人や交友関係
様々なものに触れ、「覚醒していく物語」
ニューヨーク と パソコン黎明期でアナログが主体の1995年が舞台。
ワシも学校卒業チコっと前ではあるが同時期とも言えるから
異国のニューヨークとはいえ、なんか背景が懐かしい。
作家本人になりすまし返信はイカンだろ・・・と今では厳罰が下されそうだけども
90年代中盤くらいまでは「世界が良きも悪きもユルカった時代」・・・わかるわかる
いろいろな出会いが融合して、確立していく「自己」・・・わかるわかる
なんだか思いついたように馴染んだ職場を去る・・わかんねぇよ・・んな短期に辞めたら
キャリアにもならね〜し💢💢💢結局、自叙伝出すまでになったのは結果オーライでしかないけどね。
せめて在職中にサリンジャーの作品は制覇するぐらいの描写は欲しかった。
頑固ジジイのワシとしては。
懐かしい、けどある意味「わかりやすい」成長譚。
観客が30名くらいだが、「連れのいない単独客、男、女」が殆どの珍しい作品
ただ、観客の知的レベルはかなり高めだろうね。
字幕より前に同時に笑ってた年配の女性にチコっと嫉妬しました。受験英語なんてこんなもの。
小さな小さな佳作。ただし、最後は・・❓❓❓かもね。
働く女性にぜひお薦めです
今や大好きな映画評論家でもある俳優の斎藤工さんお薦め後押しもあってさっそく鑑賞。
文芸版『プラダを着た悪魔』との呼び声高い名作。凄く良かった。
大都会で仕事と夢、恋、人生に悩みながらもがき成長し、アイデンティティを見出す若き女性に対し、厳格でしかし実は期待を込めて育てようとする年齢を背負って影もあるバリバリのキャリアウーマン。
その配役にそれぞれマーガレット・クアリー、シガニーウィーバーの好演が光る、働く女性にぜひお薦めです。
ホールデンの精神って…。
1995年西海岸出身の作家になる夢を持つ形から入るタイプの女性が、夢を隠してNYの出版エージェントのアシスタントになり巻き起こる話。
PC否定派なボスの指示によりタイプライターでテープの文字起こしやサリンジャー宛てに届いたファンレターへの返信をする仕事を始める主人公。
全ての手紙に目を通しつつも30年以上前に作られた定型文の通りの返信をしていくけれど、あらすじ紹介に記されている通りに自身の言葉で返信を作ってしまい…倫理的にも法律的にも問題があるって、あれ!?それだけでこの話は終わりですか?
指示もそもそも返信は複写で充分じゃ?
同棲している彼との話や元彼との話にと回りくど~く展開していき、何だか良くわからないけれど決断して、それで又もや自己中行動…あれあれ!?終わっちゃったよ。
回りくどかったところがまさかのメインですか!?
仕事で言えば電話で話せたことが一応切っ掛けの一つになっているものの、ボスは完全否定でやりたい放題、アメリカらしいっちゃあらしいけど、終わりよければな成長物語ですかね…自分にはハマらなかったし良さが理解できなかった。
自分らしい生き方
ニューヨークに憧れて
出版の業界で働き始める
…本来は
小説家を目指していたが
その会社では
書くことがご法度
恋人もいたけど新たな恋人ができた
…仕事も
順調になってきた頃
飲み込んでいた自分の感情に気がつく
自分のやりたいことが明確になって
今の彼とも…さよならして
誰にも囚われず
自分の思いのままに生きる
小説を書けなかったことが
…まっすぐに
彼女の心を突き動かす
彼女の強さが感じられて
素敵に…みえる
回り道が彼女を成長させ
体験が心の引き出しになった
素敵
夢を持って輝く事の素晴らしさを感じさせてくれる作品。主人公のキラキラとした表情が良かったです。90年代のニューヨークの雰囲気、ファッションや音楽も良かったです!文学というより女性の生き方が主なテーマなので、サリンジャーを読んでいなくても楽しめます!
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