「うーん、趣旨がわかりにくいかなぁ…。」最初の恋、最後の恋人 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん、趣旨がわかりにくいかなぁ…。
今年96本目(合計369本目/今月(2022年4月度)6本目)。
シネマートには(このご時世なので)「おひとり様カフェ」というのがあるのですが(管理人さんとだべりながらカフェできる)、こちらの映画は「おひとり様鑑賞」でした…。
そんなに人気ないのかなぁ(どうもシネマート系列でしかやってない?)。
正直なところ、他の方が書かれている通り、「アルツハイマー」の意味がかなり分かりにくい印象で、このため(病気の性質上)わかりにくい展開がかなり続きます。
ただ、映画内では明示はされない(そして、シネマートでさえパンフレットは「発売なし」なので何が正しいか不明)なものの「家族性アルツハイマー(実質的に「若年性」と言い換え可能。18~60歳で発症するもの)」という「遺伝性の」病気は存在し(2020~、京都大学などが治験を行っています。(「家族性アルツハイマー病を対象とした治験開始について」))、そのことを指すのではないか…と思えます。韓国語でも「アルツハイマー」と言っていますし(ただ、アルツハイマーと認知症は時に混同されるし、文脈上どちらでも通るし、「若年性認知症」というのもある)、おそらくその線ではないのか…と思えます(さすがに恋愛映画といえども架空の病気を出してくるとは考えにくい)。
一方で最近公開された難病・重度身障ものを扱う「余命10年」(こっちは日本映画)と比べると、お隣韓国という事情を考えても話が飛び飛びな上に、取る行動も(アルツハイマーということを考えても)飛び飛びなので、かなり理解に苦労します。ストーリーの理解が困難なので、その意味で「(家族性)アルツハイマー」なのだから…という線も考え得たのですが、この映画はどうみても「恋愛ドラマ(映画)」の枠であり、「余命10年」とは明らかに軸が異なるので、どう見たらよいのか…という点がかなりわかりにくいです。というより「おひとりさま」でみてもそうだし、ましてパンフレットなどないので、何が正解で何が正解でないのかさえ分からないという特異な状況です。
この事情もありクライマックスにいたるエンディングまでかなりあっさりとしているというより、「え?これでおしまいなの?」というところで終わってしまう問題もあり、恋愛映画として見るなら恋愛も成立しているかどうか危ういし(一応、告白シーンはある)、難病・重度身障啓発ものと観るなら描写は不足しているし、どうにもこうにも「レビューのしようがない」映画です。
※ まぁ、ここでたった3件しかレビューがないから「おひとりさま」になったのではなく、たまたまだとは思いますが…(ストーリーはわかりにくいが、人を不愉快にさせるような描写は一切存在しない)。
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(減点0.3) 結局のところ、「アルツハイマー」の描写もよくわからないし(若年性アルツハイマー?)、恋愛パートも難病・重度身障の啓発(何が主軸かもよくわからない…)も中途半端なまま終わってしまうという問題がある上に、さらに「パンフレットは存在しない」(売り切れなどではなく「最初からない」ことがシネマートでは明示されている)ので、かなりきついです。韓国という隣国である以上、ある程度日本の文化などから推測が利くのかなぁ…という気もしますが、まったくしませんし…。
せめて「アルツハイマー」に関してはもうちょっと何かちゃんと描くべきだったのでは…と思えます(多分、「正しい」理解ができるのは脳外科の先生や看護師の方など、そういう人ではなかろうか…と思えます)。
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