「観客の理解力に委ねられる映画」彼女のいない部屋 Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
観客の理解力に委ねられる映画
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観客の理解力に委ねられる映画、とでも言うべきか。見終わってもさっぱりわからない人はいそう。
すべてを語りすぎないフランス映画らしい。こういう表現の邦画ってまずないからな。
中盤で雪山のエピソードが出てきたときに、なんとなくそういうことかな、と予想はしつつ、描かれる夫と子供たちの日常があまりに淡々としっかりしていて、まさか「以上すべて残された女性の妄想でした」とは思わないよ…それも他人の子を自分の子に見立ててストーキングしてたみたいだし。どこまでが妄想でどこまでが現実なのかもわからない。
カフェで男性に抱きついたりしても注意されなかったり、、彼女に対する周りの人の反応(特に夫の職場の同僚)の意味深なセリフが、ああ、そういうことか、と。そりゃ腫れ物に触るしかないよな。
自分が家出しても家族はそのまましっかり暮らしてる、と思わなきゃやってられなかったんだろうな。
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