「俳優陣の鬼気迫る演技に拍手。命を救うことの尊さよ…」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 アルパカさんさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の鬼気迫る演技に拍手。命を救うことの尊さよ…
ストーリーの流れ自体は単純というか、分かりやすい、予想しやすい内容ではある。しかし結末が分かっているのに、ピンチではドキドキしてしまう。ポップコーンは食べる暇がなく、喉の渇きも感じず、時には呼吸さえ忘れて釘付けになってしまう。助けが来るのが分かっているのに、いざ助けが来ると安心して涙が止まらなくなる。演者の表情に心がたまらなく震わされる。
これは多分、俳優陣の演技が本気を超えたレベルだから。筆頭は喜多見先生を演じる鈴木亮平。医療従事者の友人が、対応の仕方や声掛けが医療従事者以上に医療従事者だったと好評していた。鈴木亮平だけでなく、中条あやみや賀来賢人、仲里依紗らの表現した喜怒哀楽は、とても演技には見えなかった。リアルだった。これらがノンフィクション味を与え、心に響く作品になったのだと思う。
もちろん現実では、助けたい命を助けられない場面もたくさんあると思う。しかし純粋に命を救うことの尊さと、命を救うためには多くの協力が必要なことを教えてくれる作品でもあると思った。劇場には子どもたちも多く足を運んでいたので、子どもたちの心にも響いてくれたらいいなと思う。
間違いなく、過去見てきた映画で1番泣いた映画だった。
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