「そうだよテンプレ通りだよ。そこがいいんだ!」劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
そうだよテンプレ通りだよ。そこがいいんだ!
ドラマから知っている人は見て損は無い!
いや、見るべきだ!と強く思う。
劇場版を作る意味とは、無料のテレビから有料の「続きは○○で」という視聴者を舐めたセリフで人集めをしようという姑息なやり方ではなく、スケール感とテレビではできない表現で観客の集中力を惹起してこそだとおもう。
だから、肩透かしを食らうと普通の出来でもこき下ろすことになる。その点コナンの映画は放送がベイカー町で起きるその辺の話なのに対し、映画はスケールが全然違う。
前置きが長くなったが、TOKYO MERはその点いつもの人達が出ていること以上にスケール感がアップし、相変わらずのハイテンションで突き進む爆走機関車だ。
2時間があっという間なのは、キャストのセリフ回しの的確さとハイテンションを緩ませないカット割りにあると思う。
正直いって、ビル火災は仮想であっても酷すぎるけど、多分に京アニの事件を下敷きにしていると思われるし、主人公は死なないの法則に従い、気が狂いそうな絶体絶命の時に、要潤や賀来賢人、杏ちゃんがそれぞれのタイミングで予定通り現れる。仲里依紗も死んじゃうって時にそうなるだろうってタイミングであれが起きる。
だよねー!
そして音羽さんカッコよすぎ。いつの間に仕込んでたの?
最後は死者ゼロです!からの「ご苦労さま」からのーヤッターまさにお約束。でも、わかっていてもカタルシスはある。
修学旅行に来ていた中学生の純粋な心に打たれたおじさんであった。
いけ好かない大臣が椅子から転げ落ちるようなことに陥ればもっと良かったなあ。鶴見辰吾の裏切りくらいでは足りないなあ。と思ったのでマイナス0.5。もっとふりきってほしかった。あとは文句なし!
じきょうさん、共感&コメントありがとうございます。
私の拙いレビューで楽しんでいただけたようで何よりです。でも、本作は医療ものであって、刑事ものや推理ものではないので、その焦点がボケないようにあえてあの程度の描き方に抑えたのかもしれませんね。
ドラマ見ると分かりますが、喜多見チーフが医療行為の時に見せる決断力と実行力に対し、私生活は「お兄ちゃん涼香が居ないとなんにもできないよー!」に代表される人柄ですね。
じきょう様、コメントありがとうございました!
テンプレがテンプレとも気付かない初見の者からみても、素晴らしい爽快感のあるストーリーの締めくくり方と思いました。
私は喜多見先生の「・・・ですよね(笑)」という口癖が、対立を先回りして回避するクレバーさと、メンバー想いの優しい人柄が表現されて大好きです。これはお約束の展開なんですかね?