「リコリスって、あのリコリスだよね?。。。じゃなかったけど。」リコリス・ピザ humさんの映画レビュー(感想・評価)
リコリスって、あのリコリスだよね?。。。じゃなかったけど。
不味いと有名な真っ黒いやつだよね?
その、ピザ?
ちょっと癖のある登場人物とそのまわりのかかわりを示してるのかな?
と、タイトルに興味をもちながら鑑賞へ。
なるほど…
個性あふれる登場人物がわんさかなのですが、
まず主役のふたりがリコリス!(=個性派という意味で笑)
そして子役を仕事にしてる高校生・ゲイリーと、彼が一目惚れしたカメラマンアシスタントのヒロイン・アラナの出会い方もリコリス!
歳の差ありだし、自信がなく躊躇するアラナに対して、芸能界で育ってきたゲイリーは怖いもの知らずの余裕たっぷり。
そんな2人の印象は年齢さておき、似合いそうで似合わない。
でも、ゲイリーの推しの強さで、ふたりは恋愛ラインに届くかどうかのあたりをヤキモキしたり、ハラハラしたり、なんだかじれったく、クールにすすまないカッコ悪さだらけで進む。
この青くさーい恋愛の初々しい駆け引きや不安や期待のじわじわ感。
なんか思い出す。
大人になってから実家の自分の部屋に置きっぱなしになった思い出あるぬいぐるみを目にしたときのような、
古いカセットテープのラベルの字をみて急にレモン色の湿り気に包まれるような、
乾いた空気にいまもリアルな温度だけが指先に舞い降りるような、、
そんな胸の奥をツンツンつつかれるノスタルジー感。
そして、とりまく人々のあるようでなさそうなこれまたクスリと笑えるリコリス!ぶり。
それらがアラナとゲイリーのエピソードに“味変“をもたらすトッピングとなるのだ。
こうして70年代の風景丸出しの大窯で焼き上げられた一枚のピザがTHE青春恋愛映画「リコリス・ピザ」
はじめのうち、仕事にちょっと疲れ、生き生きしてみえなかった表情のアラナがはつらつとしてきて潜んでたキュートな魅力が滲み出してきたときにはほおぅー♡と思った。
生意気なゲイリーも、あどけないこどもっぽさが目立っていたが少しずつ、大人にかわっていく様子がわかる。
後半、アラナのもとへ走るゲイリーの姿はまさにそれ。
誰かに惹かれる状態って腑抜けになるっていわれるけど、実際は充電されてる状態なんだろうね。
いいね、いいね。
どうしようもない切なさも苦しさも
後に自分の糧になるのを知るまえの季節。
しかし、まだまだまだまだ絶対落ち着くはずもないよねーという予感しかないリコリス・ピザは
私にはLPレコードの名ではなく、タイムスリップ青春ソースという期間限定の癖のあるなかなかおいしいピザだった。
ドライブマイカー、ご紹介ありがとうございます😊
拝読させていただきたいのですが、
🎉熱意溢れまくるレビュー、⭐️
今晩眠くて、失礼ながら後日拝読させていただきたいと思います
😢
共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
humさんオモロいんですね。🎉
本作へのレビュー、素晴らしい❗️
私、あまり自分にピタッと来ず
humさん尊敬します🤩