「パッチワーク的に70’Sアメリカを振り返るにはいいかも」リコリス・ピザ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
パッチワーク的に70’Sアメリカを振り返るにはいいかも
作品の中でいったい何年経過したのかが良くわからなくて、結果クーパー・ホフマンは役柄の中で何歳になったのでしょう?って位ツギハギに出来事が羅列されるのを見せられる感じです。
ニクソンショックあたりの年代なので70年代初頭でしょうか、この先アメリカが自信を失い車が小型化されてどんどんカッコ悪くなっていく頃、ファッション・文化・ジェンダーなど全てが迷走していることを主人公二人の行動やショーン・ペン、ブラッドリー・クーパーのキレっぷりからうかがい知ることができ、観ながら「ププッ」と吹くシーンが多く、個人的には歴史の振り返りのようで面白かった。
クーパー・ホフマンもお父さんの面影もありつつ、少年の移ろう表情も表現していて今後が楽しみだったのですが、主人公二人は好き好き感がないのに、何故ああも相手の行動にジェラシーを芽生えさせるのが謎でした。
ストーリー的にはなんだかなぁ?でしたがファッションや車が沢山見られてそこが救いの作品でした。
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