ナイン・デイズのレビュー・感想・評価
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"誰"にとっての「9日間」だったのか
この答えは最後にわかります。
私の勝手な解釈です。
これは、主人公ウィルにとっての9日間だったんだと思いました。
※それと、このお話は「死後の世界」を語っています。
そういったお話が苦手な方は回れ右推奨です。
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主人公ウィルは黒人の男性。
大柄でメガネをかけています。
表情も雰囲気も固く、真面目そうで、
いつも何かに耐えているような印象を受けました。
そしてウィルは、死後の世界で働いています。
そこには海があって、広野があって、
朝があって、夜があって、
外のある場所に、たくさんの資材が無造作に積んである。(建築やものつくりに使うような木材など)
その端に、ささやかだけれど
美しい家がある…そこがウィルの職場です。
ウィルの仕事は、
生きている人の一人称視点のビデオを観ること。
ビデオは複数あり、小さなテレビも複数あります。
その人の気になった箇所を記録すること。
また、ビデオの人がなくなったとき。
その家に、新たな魂たちがやって来ます。
次のビデオの中の人に相応しい人を選ぶ、
そんなお仕事をしています。
…ある日、ウィルが大切に思っていたビデオの
登場人物が、車の事故でなくなってしまいました。
自○でした。
ウィルは信じられなくて、信じたくなくて
次の魂は、優しい人よりもタフな人を選ぼう
と思っていました。
彼女の○後、仕事が終わると取り憑かれたかのように
彼女のビデオを観続け、彼女は自○じゃないことを
立証しようとしていました。
そんな時、新たな魂たちがやってきます。
ほとんどの魂は、決められた時刻にやってきましたが
たった1人だけ、
その日の夜にやってきた人がいました。
この女性との出会いが、ウィルを変えていきます。
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生きることは、苦しく辛いこと。
生きる世界はクソだと言って、生きることに怯え
疲れ果て、機械的に仕事をして暮らし続けてきたウィル。
しかし、夜に面接にやってきた女性「エマ」により
再び"生きる喜び"を思い出していく
そんなお話だと思いました。
宗教とか、死後の世界なんてあるわけないとか、
そういうことはあまり考えませんでした。
賢い人は、多分色々思うことがあるんだと思います。
ただ、ウィルの人柄と、選ばれなかった魂たちの
ために、最後に素晴らしい時間をプレゼントする
ウィルと、ウィルの仕事仲間(東洋人男性キョウ)の行動に私は感動しました。
ラストも、もちろん。
説明下手で申し訳ありませんが、
気になる方はぜひ。
(ただ、死後の世界の話です。
くりかえしますが、苦手な方は御視聴を控えるか
ブラウザバックされてください。)
『♥残念ながら♥生きた事が無いから』と、最初から『答え』を言っている。
何故生きたいか?
死にたくないから。
けれど、
出鱈目なんだから何も言いたくないが、私なら椅子は絶対に引かない。
何故なら『引く』って答える者は絶対にいないから。つまり、そんな質問をするこの主人公の欠如している部分を指摘している。
似ている話をふと思い出す。
『75歳で人生を終わらせられるか』と聞かれて『はい、いいえ』で答えを求められる。もし、そうなったら、本当に『はい』って答えられるのか?そんな質問をする者対して疑問を持たないのか?この映画の主人公の『椅子が引けるか』と言う同調圧力と全く同じ。と私は思った。
それが良く理解できる。だからこそ、
爺が見ても何一つ感動しないが。
神がいるとかいないとか、死後の世界があるとかないとか、しかし、神がもしいたとしても、死後の世界なんか絶対に無い。何故なら、生きているからた。生きている現実がどんな世界であっても、それしか無い。そうでなければ、生きている価値が無い。
また、日系ブラジル人の様だが、宗教的なイデオロギーはカソリックで、仏教の輪廻転生が意識的に絡めている。つまり、ブラジル人の脱欧入亜だと思う。
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