「観るまでは架空のバンドか明和電機のようなバンドかと思ってた(汗)」スパークス・ブラザーズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
観るまでは架空のバンドか明和電機のようなバンドかと思ってた(汗)
LAに住む映画好きなメイル兄弟がビートルズに憧れ、やがてバンドを組んだ。アメリカ向きではないとして、60年代は主にイギリスで活躍。知らなかった、こんなバンドがあるなんて。70年代になると、聴いたことがある曲もあったし、「キモノ・マイ・ハウス」のジャケットは見たことあったし、エレクトロポップの先駆けだったことを知りました。とにかく、半世紀にわたって音楽を続けるなんて素晴らしいことです!
ジャック・タチ、ティム・バートン作品に音楽で参加するという夢も立ち消え、この度の『アネット』でようやく実現。近々観に行くつもりです。そんな彼らの映画との繋がりは『ジェット・ローラー・コースター』(1977)にバンドとして出演していたこと。作品そのものは不評の嵐だったようですが、実は高校時代に映画館で観たのです。主演の刑事ジョージ・シーガルの“禁煙”という伏線が効いた作品だったと記憶していますが、当時流行ってたパニック映画が大好きだったので、ちょっと呆気にとられました。
とにかく大物ミュージシャン、プロデューサーとタッグを組んだ作品が最初から登場しているのでビックリ。トッド・ラングレン、ジョルジオ・モロダーなどなど。このモロダーと製作したアルバムが電子音楽の先駆けとなり、多くのミュージシャンに影響を与えたとのこと。クラフトワークよりも先だ!などと言ってたのも印象に残る。YMOよりも先になるのかなぁ・・・
ビートルズ好き、映画好きとなれば好みはピッタリなのに、個人的には好きではないグラムロック系のボーカルでした。歌詞をじっくり読むと良さもわかるんだろうけど、そこまでは追えなかったなぁ。『フラッシュダンス』(1983)も公開されているようですが、あのサウンドがジョルジオ・モロダーだと思えばわかりやすい。
突如ドキュメンタリーを作ったエドガー・ライト監督でしたが、なかなかわかりやすい作品になっていました。スパークスは日本公演も行ったみたいで、日本のスナップ写真や映像がいくつか流れていました。葛飾柴又の風景もあったけど、兄弟が映画好きならば『男はつらいよ』も観たことあるのかもしれないですね・・・
kossyさんにはグラムロック系ボーカルに聴こえたんですね。
私はクラシックっぽいなーと思いました。
こんなにチャレンジばかりしていたバンドとは、ホントに知りませんでした。