「普通に恋ができる…それ自体が奇跡に思えてきます」ツユクサ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
普通に恋ができる…それ自体が奇跡に思えてきます
絶対に忘れることのできない喪失と後悔。
それでも、普通の仕事があって、普通の暮らしをしていれば、少しずつ薄れていく…。
薄れていく、という言葉はそれ自体にややネガティブな印象が伴いますが、決して悪いことではありません。
残された人だって生きていかなくてはならないのだから、少しでも幸せなほうがいいに決まってます。本人だけでなく、周囲で暮らしている人たちだって、声の掛け方にも気を使うような辛い精神状態の人が身近にいるのは、どうしても息が詰まる訳でなるべく少ないほうがいいと思います。
ルーティン・ライフって大事ですね。
仕事でも家庭でも、一定の役割があって、ささやかながらも自分なりの使命感と自負が持てる規則正しい生活ができる、ということ。
芙美が航平と友達付き合いをしているのは、見ようによってはボランティア。世間的にそれほど立派なことでなくてもいいから、ルーティン・ライフの中にそういうことが加わって忙しくなるのは、亡くなった人に対して、自分が生き残っていることに負い目を感じる時間も減っていき、心も穏やかになっていくはずです。
生きているんだから、恋くらいしたっていいんだよ。
※ウクライナやコロナ禍だけではなく、以前からあったアフリカの内戦や飢餓、ミャンマーや香港やタリバンその他色々な形での圧政に苦しむ人たち。
今、世界人口は約80億人ですが、普通に恋ができる環境で生きていける人は一体どのくらいいるのでしょうか。
コメントありがとうございます。
好き勝手なこと書いてしまって、皆さんのレビュー拝見させていただいて、恥いるばかりです。
普通に恋ができる世の中ってしあわせですね。
残った者がしあわせに生きていくことが、先に逝った方への一番の供養だと思います。