「愛しき郷愁、少年期の記憶」僕を育ててくれたテンダー・バー Yukさんの映画レビュー(感想・評価)
愛しき郷愁、少年期の記憶
作家J・R・モーリンガー(Amazonで検索しても何も出てこない!)の自叙伝。原題は「Tender Bar」。
恵まれた境遇ではないものの、母親と叔父(ベン・アフレック)とバーの常連に愛された少年期。離婚して疎遠な父親、70年代、オレンジ色がかった日差し。子役がお目めくりくり。何とも可愛らしい男の子。
この作品を観ながら、誰もが自分を育ててくれた大人たちを想い、暖かで儚い郷愁を味わう。人生には嬉しいことも悲しいことも訪れる。(イェール大学に入ったことを除けば)ハリウッド映画的な特別な事は何も起きないが、普通の人生はそういうものである。人間愛に溢れた雰囲気に画面から目離せなくなる。
ベン・アフレックは素晴らしい芝居をみせて、本作でゴールデングローブ助演男優賞にノミネート。
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