ちくび神!

劇場公開日:

ちくび神!

解説

俳優として数多くの作品に出演しながら、短編映画を手がけるなど映画監督としても活動する米澤成美の初劇場長編作品。うだつのあがらない日々を送っている主人公が、身体の一部に起こった異変をきっかけに変化していく姿を描いた、奇想天外な恋愛映画。優しいが要領が悪く、いつも仕事では失敗ばかりの筑摩むねとしは、幼なじみのとしおや年下の仕事仲間あざみにいじられ、密かに思いを寄せる盲目の女性、仁科ありすには声をかけることもできない。そんなうだつの上がらない日々を送っていたむねとしだったが、ある日、身体のある部分に異変が起こる。そして、そのことをきっかけに彼の生活は一変する。目が不自由というハンディを抱えながらもひたむきに生きるヒロインの仁科ありすを、監督である米澤が自ら演じている。

2022年製作/88分/日本
劇場公開日:2022年3月19日

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映画レビュー

4.5意欲作だしアピール多めなのもわかるし良い作品なのだけど。

2022年6月22日
PCから投稿

今年179本目(合計455本目/今月(2022年6月度)26本目)。

もともと、視覚障害の女性との恋という話がテーマにあったものの、それ「だけ」では全部を補えなくなったか、いわゆる「啓発枠」みたいな形になりかねなかったので、いろいろ「ぶっとんだ」設定をあれこれつけているような映画です。
事実、視覚障害者のグループの後援・協力もついているということは、内容的に支離滅裂ではないところです。

ただ逆に言えば、そういう観点で「90分とはいえ、こうした身障者のおかれた立場、現在での在り方」(特に私の内部障害より、聴覚・視覚というのは同じ等級でもハンディは厳しい)だけを90分問うこと自体がまず無理だったので、いろいろ「こういうタイトル名」をつけたり、「ある場所」を焼肉したり(なお、アダルト映画ではないので注意)、いろいろ気を引こうという努力は見られます。

採点に関しては下記が気になったところです。
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(減点0.3) 「ということは、白い杖をついているということは盲目なのかな?」という発言。

 確かに盲目(視力0)の方も使用しますが、視力0、換言すれば「まったく何も見えない」だけではなく、白状を使える方というのはちゃんと法律上決まっています(道路交通法)。この点はうっかりしやすい点で、

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 (道路交通法/14条)
1.目が見えない者(目が見えない者に準ずる者を含む。以下同じ。)は、道路を通行するときは、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める盲導犬を連れていなければならない。
2.目が見えない者以外の者(耳が聞こえない者及び政令で定める程度の身体の障害のある者を除く。)は、政令で定めるつえを携え、又は政令で定める用具を付けた犬を連れて道路を通行してはならない。

 (道路交通法施行令/8条)
第八条 法第十四条第一項及び第二項の政令で定めるつえは、白色又は黄色のつえとする。
2 法第十四条第一項の政令で定める盲導犬は、盲導犬の訓練を目的とする一般社団法人若しくは一般財団法人又は社会福祉法(昭和二十六年法律第四十五号)第三十一条第一項の規定により設立された社会福祉法人で国家公安委員会が指定したものが盲導犬として必要な訓練をした犬又は盲導犬として必要な訓練を受けていると認めた犬で、内閣府令で定める白色又は黄色の用具を付けたものとする。
3 前項の指定の手続その他の同項の指定に関し必要な事項は、国家公安委員会規則で定める。
4 法第十四条第二項の政令で定める程度の身体の障害は、道路の通行に著しい支障がある程度の肢体不自由、視覚障害、聴覚障害及び平衡機能障害とする。
5 法第十四条第二項の政令で定める用具は、第二項に規定する用具又は形状及び色彩がこれに類似する用具とする。
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 …なので、聴覚障害の方が白状をついていることがあります(つまり、白状と視覚障害は完全にイコールではない)。

 …こういった点は細かい点ですが、実際に「視覚障害の方以外でも」利用しているケースは存在するので、ちょっと説明が不足している(趣旨を自分で補わないといけない)かな、というところです。

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yukispica

0.5^_^

2022年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

^_^

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山下達郎

3.0禁じ手

2022年3月20日
Androidアプリから投稿

笑える

悲しい

幸せ

作品タイトルが既にネタバレだけど、ある日突然体の一部に変化が訪れて、モテ期到来となった26歳の男の恋愛話。

むか~しむかし、だいたい戦国時代に孔雀を助けた恩返しで、体の一部にに変化が現れる血統となった主人公が、近所に住む全盲の女性に恋をするストーリー。

期間限定の変化のおかげで女性はみんな彼の虜に!!なんだけど、全盲の影響で意中の彼女だけには効果薄という状況下、友人の力を借りて奮闘する様はちゃんと成長エピソードのある恋愛物語。コメディだけどw

それはそれで嫌いじゃないけれど、始まる前も始まってからも、低予算のグズグズコメディだと思っていたら、それまでの流れや空気感には似つかわしくない衝撃展開に持っていかれたし、そこからの話もすんなりとは終わらせずでとても良かった。

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Bacchus

4.0ちくび神(しん)

2022年3月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

盲目のありすに恋をした主人公!
不思議なちくびの力はあったけど、盲目の人には効かない。
最後は、ちくびを切って、焼いて、食べてもらって、頑張りました。
最後は、ありすの目は見えるようになったんですね!
いい作品だったと思います。

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かん