女子高生に殺されたいのレビュー・感想・評価
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終始怪しさ漂うサスペンス
タイトルではよくわからないが、ちゃんとしたサスペンスだった。
終始怪しい、重い雰囲気がありつつ、田中圭の爽やかさのギャップがあり、いいバランスだった。
脇を固める女子高生もみな演技派で、見てて飽きない。
特に河合優美、いろんな役ができるなーと感心。
シナリオ的には途中からだんだん真相が明るみになってきた後の盛り上がりが想定の範囲内という感じでもうひとパンチほしかった。
総じて続きが気になる、飲み込まれる作品でした。
殺されたくないので乗り切れなかったが...
城定秀夫監督の田中圭さんを迎えたメジャーの一戦。
「女子高生に殺されたい」という変態の高校教師。同じ変態だろうと言われそうだけど嗜好が違うとかえって馴染めないものです。
『ホテルアイリス』の縛る永瀬正敏さんにも同じこと言った気がするけど、嗜好ってホント大切‼︎
まあ、乗り切れなかったのは自業自得として、女性陣が良かったなぁ。女子高生の南沙良さんと河合優実さんはもはや無敵。そして圭さんの元カノを演じた大島優子さんに萌えた。
最後まで飽きさせません!!
あー本当に『愛なのに』に続いて、城定監督作品って面白いです。次の展開が全く読めなくて、釘付けになってしまいます。
このストーリー原作がコミックならではの作品だと思うんですよね。これを映画にしようって、それも教師役に田中圭という絶妙なキャスティング。
見た目は紳士的で生徒にもフレンドリーなんだけど、生徒からしてみたら、この先生、私のこと好きかもって思わせる危うさと妖艶な感じを持ち合わせてて田中圭がそれに見事にハマってました。
そして、最初からこの教師はどの女子高生に殺されたいのかを観ている側に推理させるという、ミステリーで言えば犯人探しなんですが、この作品では殺してくれる対象者というのでしょうか、「えっ、この子なの?」「誰?誰?」っていつの間にか夢中になってました。
女子高生の面々も南沙良、河合優実など話題の子を揃えてて、南沙良さんも多重人格者を演じていましたが、あの凛とした清楚な出で立ちからは想像できない裏の顔を持ってました。河合優実さんの実力も明らかですが、今まで数々の女子高生を演じてきて、すべて違う人物なのでなんにでも変身できるなと感心しています。
ストーリー展開も見事です。
まさか、あんな事を企てて、あんな事になるとは…
最後の最後までびっくりでしたね。
今年は城定監督作品がいろいろ見れて嬉しいです。
イケメン変態教師爆誕
原作は読んだことないのですが、十分に楽しめました。特定の女子高生に殺されるために準備をする主人公にドン引きした。一体誰がキャサリンなのか、結末はどうなるのかハラハラしながら観ていました。
良かったのは4人の女子高生のキャラクターの性格をうまく映像で表現していた。柔道部の女の子が夜公園で鉄の運動器具を利用した背負い投げの練習風景や図書館で文化祭の演劇の台本を書くところなどを観ると「ウブな女子高生」を1人1人ピックアップする演出はわかりやすくて見やすかった。
主人公と元カノのエッチなシーンもありますが、性行為に至るまでの過程が健全でよくある流れだったので俯瞰して見れました。物語後半に主人公は生徒に向かって「女子高生に殺されたい」と叫ぶのですが、きっぱりと変態扱いされているシーンを見て思わず笑ってしまいました。
田中圭さんや大島優子さんといった有名な俳優さんだけでなく、若手の俳優さんの演技も注目して観てほしい。
夢にまで見た純愛
古屋先生原作作品の実写化は成功傾向にあり、実写邦画の中でも異質だなと振り返りつつ鑑賞。
いや〜今作も素晴らしかったです。城定監督の作風は正直好きではないのですが、今作はその禍々しいまでの変態っぷりとしっかりした物語がベストマッチしていました。
まず役者陣が本当に凄いです。田中圭さんの清潔感のある変態、今までにも様々な役柄へと変貌していましたが、ここまで振り切った演技をされるともう白旗を上げるしかないです。頭はおかしいけれど、普通を装える人の演技がたまらないです。「哀愁しんでれら」のように途中から加速して本性を表していくタイプではなく、最初からその異常性を発揮しつつも、化けの皮が剥がれるのは最後のシーンだけというなんとも巧みな役。恐れ入りました。南沙良さんの憑依っプリもお見事です。「もみの家」で拝見していこう追っている女優さんですが、過去1を更新しました。通常の真帆ともう一つの狂気的な人格、そして暴力性を秘めた奥の方にある人格と、3役をやられていたのですが、その豹変っぷりが素晴らしいです。ドスの効いた声で真実に近づいたり、力でモノを言うように東山を絞めていく様子は本当に悍ましかったです。河合優実さんも流石で、オドオドしていつつも自分の芯をしっかりと持っていて、「サマーフィルムにのって」での天真爛漫なビート板とは全然違う様子に驚かされました。スピリチュアルな力を持っている事にも何も驚かない説得力のある演技でした。そして脇を固める大島優子さん、細田佳央太さんも凄いです。特に大島さんのバイプレイヤーっぷりは最高でした。
物語も女子高生に殺されるための軸作りをしていくといえばそれだけなのですが、その過程が非常に面白く、恨みを買うようなものではなく、相手を惚れさせて地盤を作っていくのも巧みな原作から上手く持ってきているなと思いました。真帆がどうして人格分裂を引き起こしたのかという問いに対しても哀しいバックボーンが語られ、非常に説得味のあるものでした。
最後は解釈次第でハッピーエンドかバッドエンドかで分かれてしまいそうですが、自分は怪しいハッピーエンドという曖昧な解釈で決着をつけました。どちらの捉え方をしても面白いに変わりはないです。今年のベスト候補です。
鑑賞日 4/19
鑑賞時間 11:00〜13:00
座席 H-6
良かったけど
「女子高生に殺されたい」
その願望に支配される男の役を田中圭さんは上手く演じていたし、その他の女子高生を演じた役者さん方もそれぞれいい味がでていて全体的にキャラにはハマっていた気がします。
私は予め口コミをみてからこの作品を鑑賞したのですが、正直思ってたものとは違いました。いい意味でも悪い意味でも。
口コミが高かったからなのか期待が高まってしまい、モヤモヤが残るシーンや、後半のシーンに少し違和感を感じることも多かったです。
ですがつまらなかった訳ではなく、想像とは違っただけで話自体は良かったと思います。
やはり、結末によって映画の印象が大きく変わると思っていて、この映画も惜しいなという感情が残りました。
キワモノ的なタイトルの裏に、魂の真の救済とは何かという深い問いが隠されている
オートアサシノフィリアという精神疾患は実際にあるし、主人公がその欲求を叶えたいと願うことも理解できる。むしろ、誰にも迷惑をかけずにそれを成し遂げようとする主人公の姿勢には、共感すら覚える。
ただし、自らの病気を治したいとか、誰かに救ってもらいたいといった葛藤がまったく見受けられない主人公には、やはり感情移入することができない。その一方で、命を助けることが、主人公を救うことになると単純に考える元カノにも、完全に同調することはできない。
物語は、「完全犯罪が成功するかどうか」ということを焦点として進んでいくが、途中から、「主人公はいかにして救済されるのか」ということが気になり出す。その答えは明示されないが、ラストシーンは、「自分の願うとおりに殺されることこそが、主人公にとっての真の救済になる」ということを示しているのかもしれない。
ところで、ある少女の、動物の考えが分かるとか、地震が予知できるとかいった特殊能力は、物語上、必要だったのだろうか?
鑑賞者の9割5分は女性だけど男性でも見られる映画
「ドラゴン桜」の青学受かった女の子と発達障害?だけど天才の男の子が出てました。
「サマーフィルムにのって」のビート板役の女の子も出てました。
NHKの夜ドラ「ここから倫理の時間です」の尻軽るギャルの女の子も出てました。
上記の役どころ・キャラクターと、この映画の役どころ・キャラクターはまったく違うんだけど、違和感なく見続けられました。
役者ってスゴいと思いました。
ストーリー・謎解きも、思わせぶりな無意味な引っ張りもなくストレスを感じる事なく見られました。
「中2病」ならぬ「高2病」っぽい概念を持ち込んでいたのは面白かったです。
ちょっと大島優子役の元カノに少ししゃべらせ過ぎかな…とは感じました。そこをもっと上手く処理してたら、と感じました。
概ね面白い映画でした。
タイトルほどのインパクトは無し
禁断の欲望に取り憑かれた人気教師の自分殺害計画を描いた物語。
好奇心を刺激するようなタイトルに興味を持ち鑑賞しましたがタイトルほどのインパクトは無かった。多重人格の設定は面白味に欠ける印象を受けた。
2022-69
変態映画かと思ったら秀逸なサイコ・ミステリー!
ここ最近のミステリー映画でトップクラスに面白くないか!?
【アルプススタンドのはしの方】という傑作映画を撮った、ピンク映画出身の城定秀夫監督が【帝一の国】でお馴染みの古屋兎丸の同名漫画を映画化した本作。
田中圭演じる東山という教師が、題名通り「女子高生に殺されたい」という願望を達成するために女子高生達を誘導させるよう計画を実行する物語。
学園ものにサイコスリラー要素の入った倒叙ミステリーという、これまでありそうで無かった内容だけに結構面白かったです!
田中圭演じる教師の視点をメインにストーリーが進むにも関わらず、殺されたい対象になる女子高生の候補が4人いてそのうちの相手が序盤でわからないという脚本進行でした。
いわゆる叙述トリックで使われる「信頼出来ない語り手」とも呼べる手法であり、"変態映画"でありながら秀逸なミステリーを観てるようでした。
また、中盤で大島優子演じる元恋人がスクールカウンセラーとして学校に赴任してきますが、この人物がいわゆる「探偵視点」という作中の謎を解き明かす役割を担う我々観客目線的な存在になることで、映画を途中でダレさせない作りがされていました。
また、主人公の教師は"誰か殺されたい願望を持つ"というかなり変わった性癖を持つ人を「オートアサシノフィリア」と作中で言及されていましたが、そういった精神病を今回初めて知りました。
ちなみに、東山先生はこのオートアサシノフィリアを持った理由の一つに「母親から愛されなかった」、「胎児の時にへその緒が首に絡まって死にかけた」という理由付けがされていました。
これは、原作に無いオリジナル要素だそうです!
原作ではきちんとした理由が言及されてないそうで、映画では観客に分かりやすく、かつ変わった性癖を持つ理由として納得いく理由を追加したため、本当に素晴らしい!
(しかも、殺される方法も首をロープで絞め殺されるという計画)
東山先生を演じた田中圭の演技も「良い教師を演じてる一面と変態な一面がしっかり現されていて素晴らしいし、先生のターゲットにされた女子高生達の演技も素晴らしいです。
不満要素をあげるとしたら、
説明の場面がいささか多いと感じます。
ミステリーだからある程度は仕方ないかもしれませんが、1対1で会話してる場面ではもう少し台詞を自然な形で表現した方が映画から気持ちが離れにくかったと思います。
また、劇中で「女子高生に殺されたい」願望を持つ理由に納得はいくものの、対象が"女子高生"である理由が弱かったです。
とは言え、学園ミステリー映画として本当に面白かったのでかなり満足です!
それにしても、年に2作品以上が当たり前という凄まじく速いペースで撮り続けるのにこれだけ面白い作品を作れる城定監督は何者ですか!?
人間辞めてるんですかね?(笑)
臍の緒の記憶
「11月8日文化祭当日、僕はキャサリンに殺される。」
歴史教師として赴任した東山春人が立てた自分殺害計画。
9年間綿密に立てたこの計画は完全犯罪でなくてはならない。
静かで優しい真帆、真帆の親友で内気なあおい、演劇部で明るい京子、柔道部でクールな愛佳。
登場人物は揃った。
春人にとっての人生最期で最高の舞台が始まる。
タイトルと田中圭だけなら絶対にスルーしていたであろう作品。
城定監督は本当に裏切らない。口コミを信じて良かった。
タイトルだけだとストーリー展開やジャンルを予想しづらいけど、蓋を開けるとただの変態教師モノでないことが分かる。
春人の言う“キャサリン”とは一体誰なのか。
前半は4人の少女に1人ずつフォーカスし、ミスリードを混えながらキャサリンの正体に迫っていく。
「キャサリンはこの教室にいる」、「キャサリンは生きている」と。
不穏な日常は元カノの五月の登場により新たな路線へ舵を切った。
「お前何企んでんだ?」
あおいの予言や周りの疑いの目が妙な緊迫感を生み、鑑賞側として春人を肯定したい気持ちとこの計画を止めたい気持ちが互いにせめぎ合う。
オートアサシノフォリアという言葉は初めて聞いたが、田中圭の演じた分からないでもないこの性癖にはどこか惹かれる美しさがあった。
キャスティングが素晴らしすぎた。
どの作品でも最良解を出してくる河合優実の眼鏡っ子は勿論のこと、南沙良も真帆のイメージにピッタリだった。
田中圭と大島優子は正直あまり得意では無いが、今作の2人はとても良くて好き。
登場人物を多く登場させすぎず、春人の願望にテーマを絞っていた点も観やすくて良かった。
映像や花びらの演出など、仄かに香るB級臭に体が疼く。
城定監督がどんどん商業映画デビューしていて嬉しい。
今年公開の『ビリーバーズ』と『よだかの片想い』も楽しみだ。
じょ、女子高生に、た、食べられたい‼️❓
羊たちの沈黙、シャイニング、それらを遥かに凌駕する、映画史上🎞🎬🎦最高のサイコパス映画でした。
近くで上映してないので、電車を乗り継ぎ、はるばる観た甲斐があるとゆうものです。
原作は読んでませんが、悪魔のように繊細で、天使のように大胆な、最高のシナリオ。
演技がまた凄い。
田中圭はゆうに及ばず、女子高生役のほとんどが名演技です、アカデミー賞級が四人以上います。
二時間が、瞬く間です、ハラハラドキドキ、あ、とゆうまに、エンドロールです、驚愕。
田中圭のサイコパスには共感できかねますが、南が演じるサイコパスには心理学、精神医学的に、かなり再現度も高く感じて、リアリティがこんなにあるサイコパス映画あるんだ、と感動ものです。
いやはや、映画史上最高のサイコパスホラーサスペンスに出逢えて、今日は至福の歓喜に咽んでおります。
最高の映画🎞🎟🎬🎦を是非。
ジワジワ
62本目。
変態野郎の映画かと、まあ実際そうではあるけれど、でも展開に興味あり。
進んでいくうちに、ジワジワと作品の面白さが伝わってくる。
舞台袖で、あんなワーワーやってたら、気付くだろと思うけど、もひとつ足りない感じ。
背筋がゾクゾクッて来るが足りないのかな?
作品終わりのタイミングが、そこかあとは思う。
最後、いらないと思うんだけどなあ。
ただの変態ではない、SFサイコミステリー!?
原作未読。
本作は変態のお話ではなく、真面目に心の病気のお話。
シリアルキラー等の犯罪者にありがちな話だが、幼少期に受けた虐待やネグレクト等の経験は人格形成に大きな影響を与え、大人になってもその影響からは逃れることは難しい。
主人公の東山は容姿端麗、頭脳明晰、その上努力を惜しまない勤勉さを併せ持つ。所謂、勝ち組。しかし、全てを台無しにする自分ではどうにもならない欠点があった。出生時のトラウマを放任主義の親により取り返しのつかないレベルまで拗らせてしまう。これさえなければ幸せになれたのになぁ…
東山は人に知られてはいけない自分の願望を叶えるために努力を惜しまない。最初は計画の全体像が分からないので努力の方向性に笑ってしまうが、お話が進み計画が分かってくると自己中心的な考えで多感な時期の女子高生、しかもトラウマにより精神疾患を患う少女に何をやらせようとしているんだろうと怒りすら感じる。いつも犠牲になるのは力を持たない子供達なのだ。
しかし、本作の見所は東山にターゲットにされた女子高生達若手女優の名演にある。本作はツッコミどころが実に多い。進学校なのに学校は荒れているし、保健室に先生はおらず子供達だけで放置していたり、多重人格に未来予知能力、男子顔負けのフィジカル少女と1つの学校に能力者が集まっているのも出来過ぎている。挙げればキリがない程ツッコミどころだらけだが、作品全体のミステリアスな雰囲気と若手女優達の勢いで無理矢理ねじ伏せていく。彼女達の次の出演作が楽しみになる。
終わり方も個人的に結構好きな終わり方だ。心とは何なのか。記憶を取り戻すことは良いことなのか。悪いことなのか。白黒つけず観る側に問いかける。
なかなかの消化不良感。
女子高生に殺されたいという自分の欲望を叶えるために高校教師となった男の話。残念ながら私はめっちゃ消化不良で終了。ちょっと期待し過ぎたかな。
まずオチが面白くなかった。え?そんな終り方なん?ってなった。ここまで引っ張って女子高生が最後に絡んでこないとかなんでなん?むしろここからやん。次は女子高生側が覚醒して「男性教諭を殺したい」願望に駆られてゾワゾワみたいなのが欲しかった。いや、こんなもんでは足りない何かが欲しかった。
なんや色々モヤモヤしたけど、女子高生達はかわいかったし、先生のやり過ぎな二面性とかは良かった。ただし犬の件に関しては絶対許さぬ!(愛犬家として。)
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