「ミステリーのような面白さ」女子高生に殺されたい つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーのような面白さ
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女子高生を性的な目でみる人に対して、田中圭演じる主人公の教師が怒りを露わにするシーンが序盤にある。
このときに「女子高生に殺されたい」願望というのは性的欲求なんだよな~と思いながら観ていた。
あんたが憤るその人と自分が同じだと分かってないのかと、少々残念感じていた。
すると終盤になり「オートアサシノフィリア」という言葉が出てきた。
やっぱり性的欲求なんじゃないか。しかし「オートアサシノフィリア」という言葉自体は初めて聞いた。どうやらそういう用語が本当にあるようだ。
物語のほうは、主人公の教師が何をしようとしているのか、と、キャサリンは誰なのかを追うミステリーのような展開で、クライマックスになる教師の仕掛けは中々よく考えられていて良かった。
誰かに自分を殺していただいて、その人には罪が被らないようにというのは、かなり難易度の高い状況だろう。それをやってのける瞬間までたどり着いたのだから彼の願望に対する行動力は並みじゃない。
あとは、真帆(キャサリン)を演じた南沙良は良かった。
人格が変わったときに目が変わるんだ。中々スゴイことだよ。
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