ダイナソーJr. フリークシーンのレビュー・感想・評価
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改めて彼らの存在の大きさを認識した
少し前に観た『スパークス・ブラザーズ』は遠い親戚のような薄いおつき合いをしてきたスパークスのアンソロジーだったが、今作は大好きなバンド「ダイナソーJr.」のアンソロジー。
オリジナルメンバーであるJ・マスキス、ルー・バーロウ、マーフの3人にフォーカスし、30年の軌跡をたどった。
思えば彼らのことをほとんど知らなかった。
なのでメチャためになった。
そしてますます彼らが好きになった。
見切れるくらいのジャームッシュ
初期パンクやニューウェイヴにポストパンク、80sハードコア・パンクを通りながらサイコビリーやガレージパンクの曲がり角、オルタナティブ・ロックやグランジは完全に素通りしながら今日まで、SSTレコード所属も知ってはいたがハードコアとしての認識もなく"Deep Wound"が前身バンドってしっかりハードコア・パンクだった訳で、初期の活動からメンバーが抜けて新メンバーからの実質的J・マスシスのソロ状態、オリジナルメンバーでの復活と長い活動歴からどのアルバムから聴くべきか?
この手の映画でお馴染みのヘンリー・ロリンズからサーストン・ムーア、キム・ゴードンとHusker DuやPixiesのメンバーにイアン・マッケイとジム・ジャームッシュのカメオ的出演、意外に思えたマット・ディロンとの関係性など豪華なゲスト陣、ライブ上での喧嘩シーンにびっくり仰天からのメンバーが散り散りに、オリジナルでの復活が勢いを増して格好良い現ダイナソーJr.の存在感は単なる懐かしさや同窓会的なモノとは違う現在進行形でイケイケなバンドとしての姿が。
仲違いしながらもJ・マスシスを尊敬の念で語る二人のメンバーから、互いに家族のように思う気持ちがあり付かず離れずな関係性からバンドは良い方向に進んでいるようにも感じられる。
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