「堪能」ある夜、彼女は明け方を想う CBさんの映画レビュー(感想・評価)
堪能
をを、こんなスピンオフ、あったんだ。
それも、黒島さん(結菜)視点で!
言いにくいが、黒島さんの演技は一人語りも含めて、
というか特に一人語りがかな、心のときめきや高揚とは遠くかけ離れたところにあるなあ、とあらためて思った。
「なんか妹ができたみたい」
「妹か…」
「…彼女のがいい?」
「…」
「あれ、違った?」
「違わないです、彼女のがいいです」
このくだり、情感出そうでしょ、いかにも。
これが、恐ろしく平坦なのよ、黒島さんがやると。相手役は若葉さん(竜也)だから、組合せになんら問題はないよね。
「内定もらって、そっちの方が楽しそうって思っただけだろう。そんなに真剣に考えてなかったじゃないか」
「自分のことしか考えてないんだろう」
そうなのかもしれない。全ての人が、結局は自分のことしか考えてない、というのはひとつの事実かもね。
夫に声をかけられた方法と同じ誘い方だったのか。
年下の彼は、離れている夫に依存しないために、心を安定して暮らす為に必要な存在だった。
これもひとり語りだが、酷いセリフが、黒島さんが言うと「そうかもな」となっちゃうので不思議なものだ。
ああだこうだと冷たく言ったので、レビュー評価は低いが、あらためて黒島さんを堪能できた至福の45分、俺には不満があるどころか、十二分な満足感だけに包まれていました。俺の満足感は4.5だよ。
おまけ1
人生にマジックアワーはある。
それは多くの場合、20代後半だ。
という点には、俺は、異論はない。
おまけ2
小野花梨は、頼りになる俳優だなあ。いまさら俺が言う必要もないが。「ハケンアニメ」に続いて感じた。
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