「きちんとリスペクト」生きる LIVING コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
きちんとリスペクト
11月末に特集上映でオリジナルを観たばかりだったので、見比べるにちょうど良かった。
設定を変えつつも、まさかのウサギ残しには少しびっくり。
30分くらい短くなっているから、役所内での狂気じみた許可取りシーンはさらっとスッキリ、またビル・ナイがシュッとした英国紳士だからか、弱々しくはあるものの、悲哀はあまり感じなかった。
実際にはイギリスの役所がどういう所かは分からないけど、たらい回しをそのまま使うなら、どこの国も変わらないのだろうな。最初の数分、駅のシーンだけで、退屈な職場なのは分かった。
お通夜の時の誰の手柄だとかという胸糞な官僚批判は抑えめにしたら、息子夫婦が悪目立ち。
ハリウッドにありがちな魔改造は無く、極力いじらず、アレンジというより現代の観客向けにアジャストした感じ。
全体的に黒澤明へのリスペクトを感じた。
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