「「ゾンビ」の悔恨」生きる LIVING ストレンジラヴ氏さんの映画レビュー(感想・評価)
「ゾンビ」の悔恨
「声をかけようか、迷いました。だけど立ち去りました。彼が…あまりにも…幸せそうだったから」
言葉が出ない。劇場を出て5分くらい経ってからだろうか、じんわりと涙がこみ上げてきた。
ビル・ナイに尽きる。ただただ美しい。一切の無駄がない。市役所から早退し、無断欠勤し、公園のベンチに座っているだけなのになぜあそこまでかっこいいのか?
ブレンダン・フレイザーを認めたうえで言わせてもらいたい。アカデミー主演男優賞でこの演技を斬らざるを得なかったのは、アカデミー会員にとってとても辛い選択だったに違いない。
基本的に僕はリメイクは好かない。「西部戦線異状なし」でさえリメイクに抵抗があった。まして海を渡るならば尚更だ。
だがこれは素晴らしい。違和感なくイギリスに置き換えられており、よりシェイプアップされている。
古典映画を彷彿とさせる演出に冒頭から惹き込まれた。
志村喬が印象的ならば、ビル・ナイは叙情的。
今年公開の作品の中では個人的にNo.1としたい。と、都会の風に吹かれたゾンビは思うのであった。
コメントありがとうございます。
観終わった直後の熱量を重視しているため、見苦しい表現も多々あると思いますが思ったことを感想として書いています。
よろしくお願いします。
フォローありがとうございます。
返信が遅れすみません。
私、10年位前から、キネマ旬報、kinenote、yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は、2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには、昨年2月に登録しました。
宜しくお願いします。
黒澤明監督の生きるは大好きな作品ですが、本作も素晴らしい作品でした。リメイク作品を越えた作品でした。仰る様に、設定を、しっかりとイギリスに置き換えていて、リメイクというイメージではなかったです。
ー以上ー