すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
全1249件中、801~820件目を表示
観る人を選ぶ
誰もが苦手な地震速報のアラームや描写。
これに関しては前々から言われていたし、映画館で公開前にテレビでも冒頭の10分が流れていたので覚悟はしていました。
でも
日付が3.11とか大津波とか…
観ていて悲しくなりました。
そこは変えてほしかった。
これはファンタジーと言うか、フィクションであってほしかった。
観るのが辛い方はたくさんいるのではないでしょうか。
今は廃墟になってしまった集落、遊園地、学校…そこにはたくさんの人達の思い出が詰まっていて、忘れないでと訴えかけているようにも思えました。
すずめの周りには自然と素敵な仲間が集まり、支えてくれる。人の優しさにも触れ、前を向いて進もうと言うメッセージが伝わる映画でもありました。
美しく作ってくれたからこそ楽しめた
物語の疾走感と映像の迫力が凄かった!
私にとって震災は被災地が身近な場所であった為に当時はとても心が折れ掛けましたが、時が経ってこういう新しい形で表現されるとは…
寧ろあのリアルな津波跡の光景を恐怖感溢れるダークな色彩を使って改めて見せられたら「軽んじるな」と嫌悪感が芽生えたかも。
敢えて綺麗な絵で見せてもらえたからこそファンタジー作品として私は受け入れられました。
個人的には新海誠監督の作品が苦手で(すみません…)なんとなく避けていましたが今回とても面白かったです。
作中では主人公と家族や旅の道中で出会う人達との会話の掛け合いが多く、逆に青春ラブコメの青臭い会話が少ないのも私は好みでした。
気持ちよく駆け抜ける前半に比べ後半は登場人物たちの会話も展開もダークな雰囲気ではありますが、話に重みが出てきて見応えがありました。
観れて良かったです^ ^
共感からかけ離れている
泣ける!という前評判をみてハンカチを用意して観にいったのですが、どこでなけるのか全く分かりませんでした。
映画前にやっていたほしぐまのおじいちゃんとカメラのアニメーションの方が俄然うるっときました。
これは、みんなの行動原理に共感できずなんで?の気持ちの方が勝ってしまったからだと思います
まず鈴芽。
主人公の鈴芽の心情が1番共感できません。
なぜすれ違っただけの人にあんなに心奪われてしまったのか、3日程度過ごしただけの人のためにあんな危険を犯すのか、自分が変わりに死のうとまでするのか
さっぱり共感できません。
常に草太さん……!!!草太さん…!!!!!となるのが謎で仕方なかったです。
ふたりのやり取りがもっと深いものがあれば、納得もしたでしょうが、あの映像ではわかりませんでした。
3分にも満たない短さのほしぐまでうるっと来るのは子供とおじいちゃんという関係が説明しなくても親密であることが想像できるからです。
なんの関係性もない2人にはそれなりの理由がないと親密さを理解することはできません。
次にダイジン。
ダイジンは行動も正体も謎です。
実は…!的な展開もありません。なぜ鈴芽が好きなのか、草太を邪魔と言い放って自分の代わりにしたのか、まぁわかるといえば分かるけど納得はできません。
邪悪な一面をみせたかと思えば鈴芽に嫌われてしまったら弱々しい姿にもどり、鈴芽が草太の代わりになろうとすれば自分がまた石にもどる。なんかモヤモヤするんですよね。
草太は行動原理というかキャラクターが掴めません。
ロン毛・泣きぼくろ、突然自転車にのってる女子高生に話しかけるところからミステリアスでちょっとチャラさもあるハウルのような人かと思えば、全然そんなことはなくどちらかと言うとちょっと固く真面目な性格っぽい感じ。でも常に大袈裟な声優の演技も相まってクールな感じはなく、しかしツッコミのときも一貫して「すずめさん」呼びの固さもある。
なんか一貫性がなく、これも鈴芽が恋に落ちたのが分からない所以でもありました。
あの見た目ならチャラミステリアス系統でよかったんじゃないか…?
ダイジン、サダイジンの正体しかり謎が明かされなかったのもモヤモヤしますが、それぞれの関係性とキャラクターがいまいち掴めないのが共感出来なかった要因かなと思います。
また、天気の子や、今作の前半部分にある大好きな人の命VSその他大勢の命は大好きな人の命が勝ってしまっても仕方ないと思えるのですが(今作では大勢の命を優先しましたが)
草太が石になるのは嫌なのに、ダイジンが石から解放されたかった気持ちには全く寄り添わず、ダイジンが石に戻るのは良しとする流れが死ぬほどモヤモヤしました。
あと、新海さんといえば主人公のポエム語りだと思っていて
あの感じが好きだったので今回全くなかったのが悲しかったです。
新海誠監督はいい加減シナリオは他人に任せたほうがいいと思う
絵と音楽は綺麗でした。
それが目当ての人は見る価値が十分にあります。
ただ、「美人は3日で飽きる」というように、私は綺麗な絵と音楽に三作目で飽きました。
肝心のシナリオは、シンプルに、ガールミーツボーイ、無知から解き放ってしまった災いを再封印する旅、カエルにされた王子様を人間に戻す、トラウマからの解放、行って帰る物語、などのテンプレを複合したものになっています。
下手に捻ってないだけに、前回の能天気の子ほど酷くはなく、キチンとファンタジーしています。
ただ、ガールミーツボーイのメインストーリーを成立させるために、設定を思いつきで次々付け足していったらしく(入場者特典の冊子で監督自身がそう書いてありました)よくよく考えると酷い設定です。
例えば、「人の想いが少なくなると裏の戸が開き、閉じ師が閉めるのに失敗すると、大地震が起きる」という設定。
つまり、「東日本大震災が起きたのは、東北の人たちの想いが足りず、更には閉じ師が失敗したから起きた」と言っているようなものではないでしょうか?
あるいは要石だったダイジン。
数百年孤独にミミズを封じていて、ようやく解放されたのに、またスズメのエゴのために要石に戻るとか、健気すぎて涙が止まりません。それなのに、ダイジンに対するフォローがほぼ無い!
全体を通じて、一見イイハナシダナーと思うのですが、よくよく見るとアチコチに粗があって、チグハグ感、違和感が拭えません。
タイトルにも書きましたが、新海誠監督はいい加減シナリオは他人に任せて、演出だけに特化したほうが、結果的に良い映画になる気がします。
アニメーションクオリティ「は」最高
とにかく、エンドロールの監督自身のクレジットのフォントの大きさと順番に「やれやれ」って気持ちになりました。どれだけ自信満々なんだ?と。なんだか、周りイエスマンしかいないんじゃ?と老婆心ながら思うほど。
ま、ある程度のエゴは表現者として必要なんでしょうが、どーにも独りよがり感が強く物語は稚拙さを感じざるをえませんでした。
ラストの帰着はさすがの新海監督。相変わらずうまい時間軸の使い方。ドラマティックでした。けど、けどね。あまりに詰め込みすぎたのでは?だって、背景や心情描写が薄過ぎて、鈴芽はじめ登場人物たちの行動理由に説得力がなさすぎる。
鈴芽の成長?感じられない。ただ動いてるだけ。
ダイジンの行動変化、よくわからん。
おばさんとのケンカ、なんでそこ?
いや、そもそも鈴芽ってそんな猪突猛進する子なの?
わからん。
なんか、素敵なシーンと思われるイメージボードをむりくりストーリーで繋げてるだけのように思ちゃって、ロードムービー的な要素ありつつも、展開は冗長で全体的に長い。眠くなりました、途中。(だって同じこと繰り返すだけなんだもん、ある場所に行くために)
だから、良い場面はあれどカタルシスが生まれませんでした。それとさ、あの出来事をただのドラマの設定としてしか使ってない?監督。これじゃなくてもよかったんじゃない?だって、前向こう!だけじゃただの外野からの気休め応援ですよ?もっと、もっと寄り添えるメッセージあったんじゃ?
好きにはなれない一本でした。
あしからず。
「スゴイ映画」でなく「ヤバイ映画」。信者が居たからこそ公開できた新海誠作品……
皮肉とか否定的な意味での「信者」ではありません。と言いますのも……
……本作映画、公式からアナウンスされていた通りに一部、というか随所に例の地震災害を思わせる描写があります。
むしろその「災害」こそ本題とばかりにがっつり物語に関わってきます。
多くの人が心に傷を負ったデリケートな事象だけに、下手の発言を一つでも打てば炎上必須。最悪作品が創れなくなる可能性まであり得る非常に危険な本題です。
実際、この映画が公開された直後も「トラウマが呼び起こされた」といった感想ツイートが数多く見られました。
思うに、「君に名は」「天気の子」の名声があった新海誠監督で、映画の内容を好意的に受け止めることができるファン(信者)も多かった。だからこそ公開できた作品なのではないでしょうか。
どれだけ物語の内容が良かろうとも、人気を得られていない他の人だと所謂「不謹慎厨」の声が大きくなり、テーマの内容だけで賛否の声で炎上してしまっていた気がします。
恋愛要素である「鈴芽(スズメ)「草太」はちょっと微妙な感じです。
もちろん映画を通して描かれる恋愛模様は面白いのですが、ドラマチックさでは「君の名は」「天気の子」が圧倒的で、それらに比べるとちぐはぐしている印象があり見劣りすると言わざるを得ないと思います。それでも面白いのですけれども!
恋愛要素が大きかった「君の名は」「天気の子」から、災害要素や主人公の成長、そして観客へのメッセージに重きを置いたのが本作、と言えばよいでしょうか。
これだけ話題になっていますが、一般向けではありません。
ハートフルな万人受けしていたを過去作を期待して見に行くとハートフルボッコにされます。
私はそういった災害に合ったことが無い人間でしたので、映画の中身は楽しめつつも、上映中ずっと顔の引きつっていた、という奇妙な体験をしました。
そして私が心を抉られたのは人間関係の黒い部分です。それでも物語の序盤や主人公の成長を覚えていたので向き合えましたが……視た瞬間は結構辛かったです。
少なくとも鑑賞後のテンションは下がります。
いろいろ考えることが多くて口数が減る、といった意味でテンションが下がります。
重さと温かさが混在した、ヤバい映画です。
優しく切ない応援歌
星を追う子ども
アマブラの予告見てファンタジー色つよすぎの感があったが、予想どおり今回はまるで刺さらなかった。
ファンタジー色の強さに加え、主人公の行動に共感持てず、ダイジンの行動原理も意味不明。物語が3.11と関連していると知った時、軽い驚きを覚えるも、すでに前二作で3.11の暗示はあったので、正直「またか」と思ってしまったのも事実である。
映画見終えたあと、新海監督があるインタビューで、スタッフから「そこは恋愛じゃないでしょう」と指摘されても押し通したと述べているのを読んだが、見てる最中、私もスタッフと同じ違和感を感じ冷めてしまったのも事実である。
映像は大変すばらしく、随所に観客を飽きさせぬよう工夫されてるが、自分が新海作品に求めているのは、ファンタジーでなく、季節感溢れる背景と見事なまでにリンクした登場人物の心情であることを今回改めて確認できた。
秒速の「桜」や「雪」、雲海を突き抜けるロケット。言の葉の庭の「雨」。君の名はの輝くような都会の風景と紅葉と山頂、そして彗星。天気の子の「真夏の雪」とぞっとするほど雲一つない青空・・・台詞はなくとも一つ一つの描写が主人公の心情を代弁し、心に刺さったが、今回それらを感じられなかったのは残念である。
観終わった直後、この感覚は、星を追う子供を見た時と似てると感じた。
進化する新海誠
東日本大地震を扱う重いテーマでしたが、適度に挟まる、椅子になってしまった草太など、コミカルな描写と圧倒的なファンタジー描写ですんなりと観れる前向きな作品だった。
何度もクライマックスのような圧倒される展開が訪れ、その度に心が震えた。
表向きは日本全国を駆け巡るロードムービー、裏のテーマは忘れられた土地にあった生活、感情などに想いを馳せ、悼む所にあると感じた。
廃墟とされた土地の最後はきっと悲しいものも多いが、そこでは確かに様々なドラマを多くの人々が紡いでいたはず 美しく、活気あった景色が無かった事にはならない そんな当たり前の事をこの作品に触れるまで私は忘れていた気がする。
新海誠は君の名は。から進化し続けている。
ラストシーンも予想通り納得の結びだった。
こんな世の中で生きていく元気をもらった気がする。
新海誠監督が描いてくれてよかった
すずめの自分探しの旅
時間を短く感じたので良い映画だったのは間違いない。
公開後すぐではなく、数日ほど空けてから見に行ってきました。
楽しみにしてたというわけでは無かったのであまり期待はしませんでしたが、チラホラと「震災関連?」みたいなキーワードがあり、後で話題にもなるだろうし見とかないといけないかなと言う感覚で見に行ってきました。
結論から言えばかなり高評価です。頭では粗探しするんだけど感覚では高評価なんですよね。不思議な感覚です。
【高評価な点】
上映時間を短く感じた、あっという間だった、ダレを感じることが無かった、という自分の中での事実もあり、この部分だけで相当な高評価になります。歳を取ったのが原因かどうかわからないが2時間ほどを集中して見るってことがだんだん出来なくなってくる。テンポが悪かったり、面白く無かったりすると途端に集中力が切れて時間が気になったり、有り体に言えば「しんどくなる」ってことですね。この「すずめの戸締り」という作品ではそれが一切無かった。これはもう作品に屈服させられたと言っていいと思う。その点では「良かった」点ではある。
映画の論評をするなら客観的に他の人でも感じることが出来るであろう「良かった点」などを論じることが適切だとは思うけど、こればっかりは他の人がそうなるかはわからない。自分は非常に集中して見れたという点が「理解してもらうことができないが自分には相当良かった点」である。
【なんかこう腑に落ちない点】
作品の脚本がどうとか演出がどうという話ではなく、上記の「良かった点」が「面白かった点」でない所に集約されているのかなと。自分はエンタメ重視の「楽しんでナンボ」という派閥ですのでそこに重きを置いて評価する傾向なのですが、「たのしかったぞーーー!」って素直に言えない自分がおります。やっぱテーマが心をエグってくるのでね。。。楽しい!と言う感覚ではないのに見逃せない・画面に釘付けられたというのはあまり無い感覚でちょっと戸惑っております。
【その他】
このテーマ、「この素材出されたら絶対泣くやん」って奴なので、心は動かされるよね、エモーショナルだよねって薄っぺらい感想になる。にしても安易にこのテーマを扱うと批判も出ちゃうと思うんだけど非常に上手く消化・表現されていて、ちゃんと素材の味を生かして完璧に調理してくれているなという印象。御多分に漏れず自分もボロ泣きしてましたけど、「そんなんズルいやん」という感想と共に2時間の映像作品としてほぼ完璧な出来栄えだったなと言う感じです。
映画鑑賞が平日の遅い時間だったので同時に数組しかいませんでしたが、終了後照明がついて明るくなってからも10秒ほどは皆席を動きませんでしたね。自分も動けませんでした。みんな「ふぅー」と一息ついてから動き始めるといった感じでした。東日本から10年、阪神淡路から四半世紀、その他の地震や火山噴火洪水被害など自然災害の多い日本ですが日本に住んでいる以上、心のどこかに忘れない悲しみみたいなものが残っているんだなぁと気づかされた作品でした。
【作品内ポイント】
作品の中では「チャラ男芹澤」が良いヤツでしたね。
主人公友人・脇役ポジで人気出る奴なんですがドはまりしてましたね。これも安易なんだけど自分もお気に入りのキャラになりました。
【最後に】
「面白いから見てほしい」というより「感想が聞きたいから見に行ってほしい」という作品です。映画代金の価値が有るかは保証はできませんが、自分は2時間バッチリ映画の世界にハマれたのでそれだけは間違いないです。スクリーン数も多いのでシネコンならフラッといつ寄っても1時間以内に上映開始がある感じなので沢山の人に見に行ってほしいですね。
分からないことが多すぎた映画
すずめの戸締まり2回目行ってきました。もう2、3回観たいのですが財布の中身が行ってらっしゃいしすぎてある意味涙が出る映画です。
さて正直1回目観た感想としては「鈴芽面食いやん!!これイケメンじゃなかったらストーリー進まへんやん?!」って思いました。正直今でもそう思う要素はあります。ただ2回目見に行った時に気づいたのですが鈴芽が「あのーあなたとどこか会った気がー」というセリフがあります。これは4歳の頃に常世で宗像宗太を見ていたってことを強く示唆しており、それを不思議に思っていたから鈴芽がストーカーみたいに追いかけて行ったということなんですね。また鈴芽が被災者だからこそ、閉じまりの旅について行き、同じ想いをさせまいと東京での地震を防ぎたい一心で要石宗太さんを刺すシーンはジーンっとしました。
それと問題児のダイジン。鈴芽が「アイツ何がしたいのよー」って言っていますが本当それな。ただ2回目を観てからダイジンの立場が180度反転しました。
まずは要石にされた宗像宗太さんの気持ちをお考え下さい。彼は呪いで要石にされました。そして最後の方は生きていたいと願っていました。さて、ダイジンはどうやって要石にされたのでしょうか?もし好きで要石になったのでは無いとすれば、それこそ「宗像宗太のように誰かを愛し生きたいと願っていたのに閉じ師に要石にされた。またダイジンを要石にしたであろう閉じ師を呪おうする」という辻褄が合うと思いました。だから鈴芽の「うちの子になる?」という声かけに愛されていると実感(勘違い)したダイジン、また「私が要石になるよ!」と言った時のダイジンのハッとする表情。好きで要石された訳では無いとしたら本当にダイジンの孤独さに涙が出ます。ダイジン…要石として守ってくれてありがとう。ダイジンが主人公だよ。
そしてサダイジンのデカい黒猫。逆に好きで要石になったような雰囲気でしたね。鈴芽のおばさんのたまきさんに憑いていました。喧嘩するシーンですが鈴芽を九州に無理やり連れて帰られると、要石として刺すことが出来る人が居なくなるので、鈴芽とたまきさんを引き離そうとして喧嘩別れをさせようとしたんだと思います。
すずめの戸締まりのキャラの行動に疑問が残るシーンは多いものの、紐解けば意味のある行動です。ただ自分的にキャラクターの背景の紐解き方が難しいので星4つとしています。
#ダイジンと一緒
ネタバレ含んでるので嫌な人は見ないで下さい
最初の方は、展開などを期待して楽しんでいたのですが、最後の方に東日本大地震の事が出てきた時、気持ち悪くなり見てられませんでしたし、終わった後も気分が悪かったです。東日本大地震の事を思い出したくない人は見ない方が良いです。僕は知らずに見たのですが、東日本大地震の所が出てきて気分が悪くなってしまいました。
自分と向き合う一歩になった
新海誠3年ぶりの新作。
IMAX抽選にて鑑賞
映像美、設定、ストーリーどれをとっても新海誠の最高傑作だと言える凄まじい作品だった。
新海誠と言えばの忠実すぎる街並み、爽やかで鮮やかな映像は今回も炸裂していて観ていてうっとりするほど綺麗だった。扉の奥の世界は観た人全てが忘れることが出来ないと思う。
そして今作では日本と切っても切ることができない災害である地震を視覚的に怪物で表すというありそうでなかった表現をし、観る人に物語のテーマを伝え、地震自体を神話と絡めることで自然の絶対性を表現していて純粋に感心した。
ただ地震が大暴れするだけでなく、その地震を鎮める閉じ師を存在させることで一気にエンタメ性を高めていてワクワクした。
この設定だけでも十分面白いのに今作はストーリーも最高すぎた。主人公すずめが日本各地で起こる地震、草太達との交流で日本を揺るがすほどの決断を迫られる緊張感や自分の過去、自分自身と向き合うことで観る人の多くを救い、勇気づけるテーマも含んでいてラストタイトルが出るまでで涙が止まらなかった。
東日本大震災を避けることなく、真正面からぶつかった勇気も凄いし、経験した全ての人が向き合う一歩となる作品だったと思う。
もう一度観に行きたい。
地震速報が……
終始集中しすぎて見るのに疲れたかも……
もっと序盤は日常風景があると思ってたが最初からドンドンと話しの展開が早すぎる
閉じ師?みたいな伝承されてるような話、好きでしたし所々も刺さる台詞があって印象に残りました
環さん(左大臣登場のところ)との本音をぶつけ合うシーンはホラーみたいで怖かった
推しの神木くん(芹澤さん)の出演も嬉しかったなぁ😁
タイトルバックのところは鳥肌👍
あと個人的にはラストは草太の姿は見せずにすずめの表情のみでしめて欲しかったなぁ
ただ全体的に物語を見てるだけ感はあったかなぁと少し思いました(悪くはないんだけど物足りなさもあった)
後世まで残る素晴らしい作品
宮城県であの日を経験した者として、1回目の鑑賞時は緊張で物語を追うのがやっとでしたが、小説を読み新たに2回目鑑賞したときにとても満足感が得られました。
風化させてはいけない気持ち、若い人に伝える手段として新海誠監督がアニメーションといった手段で熱意を込めて311を織り交ぜ映像化されたことに感動しました。
「観ない方がいい人もいる」という言葉は優しさに聞こえるかもしれないけれど、災害国に住まう日本人なら感じ取ってほしいことがこの映画に沢山詰められていました。
すずめが思っていた「いつ死んでもいい」と言う気持ちは「運で生き死にが変わる」、どうにもならないといった嘆きです。
だから諦めないで怒ったり泣いたりそれでも前に進んでいった彼女が誇らしく思えます。きごちなかった叔母との関係性の変化も好きなシーンとなりました。
そして映像美や音楽の新規多様性に素敵な主題歌で彩りも添えられおり大好きな作品となりました。
全1249件中、801~820件目を表示