「日本人にしか描けない新しいファンタジー」すずめの戸締まり ナイトさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人にしか描けない新しいファンタジー
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遅ればせながらようやく、鑑賞できました。
音響に映画館ならではの工夫がされてるとのこと、是非映画館で観たかった!
スピーディーな展開、映像の美しさ、素晴らしかったです。でも、何より、ストーリーが独創的でした。
これは、災害をいくつも経験した日本人にしか作れない日本独自のファンタジーです。
「君の名は」「天気の子」をも越える傑作といってもいいと思います。
「君の名は」でも主役の女の子は巫女の血をひく女の子でしたが、今回も主役の草太は災害を防ぐ役割を持つ「閉じ師」でした。こういう設定が日本的な味わいを深めてくれて魅力的ですよね。大好きです。
草太の「戸締まり」する時の祝詞のような呪文、古事記から取ってるようですが、これもとてもよかった。なぜなら日本人が、ずっと神社を通じてやってきたことだと思うからです。
それを上手く新海流で現代風に描きました。
また、恋愛の要素も無理なく入っていて、いつもながらハッピーエンドなのもよかったです。
個人的には伯母さんの環さんに同情しました。
そりゃー、怒るでしょ!あれは。
ちゃんと説明しろ!って言いたくなりますよね。
意地悪だった元要石の猫も、最後はまた要石に戻ってくれたところが感動しました。
声優陣も素晴らしかったです。特に神木隆之介が上手いなあと思いました。北村北斗もすごく、あってました。
強いて言えば曲の印象が今回は他よりやや薄いかもしれません。でも、これはこれで作品の印象が強くなるので、いいと思います。
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