劇場公開日 2022年11月11日

「恋、旅、アクション、切り替え」すずめの戸締まり たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0恋、旅、アクション、切り替え

2023年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

一目惚れした草太と一緒に九州から東北まで地震を封じる旅を続ける話です。

■良い点
・魅力的なキャラ
ヒロインから脇役まで皆人間味溢れた魅力を持ってます。
・日本を巡る旅
九州、四国、東京、東北。それぞれの地方の魅力を上手く見せています。
そんな中で様々な人と出会っていくのは面白いです。
一人旅をしていた時を思い出しました。
・美しい映像とアクションシーン
美しい景色やアクションは見ているだけで楽しいです。
・それなりにまとまったストーリー
旅をしながら地震を封じて、最後にガチャンと区切りをつけるストーリーは最高というほどではないにせよ悪いものではなかったです。

■悪い点
・あまりにも忙しすぎる。
これに付きます。
君の名はの時はかなり長い間、愛を育む時間があり、そしてアクションシーンが一つです。
しかしすずめの戸締まりは、ヒロインは冒頭5分一目惚れですし、危機は何度も何度も起こります。
そのため、ヒロインが草太に惚れるのも、その後あそこまで草太に入れ込みあんな危険な旅を始めるのも唐突に感じます。一目惚れ+罪悪感があったというのは推測できても納得させるための時間や伏線が弱すぎて、リアリティを感じずイマイチ感情移入できません。
それ以外にもキャラの行動一つ一つが説明不足・伏線不足で、そのような行動を行う根拠が弱く、プロットだから動いているのかなと感じることが多かったです。

総評として、君の名はよりは落ちるけど、見て損はない作品ではあると思います。

たこつぼ